仙台防災枠組実施に係る第1回米州閣僚・ハイレベル会議

2016年6月9日

概要

会議名:仙台防災枠組実施に係る第1回米州閣僚・ハイレベル会議
FIRST MEETING OF MINISTERS AND HIGH-LEVEL AUTHORITIES ON THE IMPLEMENTATION OF THE SENDAI FRAMEWORK FOR DISASTER RISK REDUCTION 2015-2030 IN THE AMERICAS
開催日:2016年6月8日〜9日(現地時間)
主催:国連国際防災戦略事務局米州事務所、パラグアイ政府
場所:パラグアイ国アスンシオン市

主な参加者

・パラグアイ共和国大統領 オラシオ・カストロ・ハラ
・国連国際防災戦略事務局 事務総長特別 代表(防災担当)ロバート・グラッサー
・パラグアイ共和国 国家危機管理省大臣 ホァキン・ロア・ブルゴス
・エルサルバドル共和国 公共事業省大臣 へルソン・マルティネス
・エクアドル共和国 危機管理庁長官 スサナ・ドゥエニャス・デラトレ
・チリ共和国 内務省国家緊急対策室長官 リカルド・トロ 他

背景・目的

2015年3月に仙台市にて開催された「第3回国連防災世界会議」では「仙台防災枠組2015-2030」が採択された。また、「持続可能な開発目標2030(SDGs)」においても防災が開発の重要な要素として確認されており、2016年は各国が目標達成に向けて動き出す年である。

防災分野では2017年5月の防災世界会議(Global Platform for Disaster Risk Reduction2017)に向けて、本年、地域の優先活動の確認や各国での取組みの共有を目的とした地域会議が各地で行われる。今回、米州地域の会合としてパラグアイにおいて会議が開催され、JICAは防災分野の主要ドナーとしてこれまでの取組みや日本の経験について共有を行った。

最終セッションでは本会合の成果であるアスンシオン宣言及び中南米地域における地域行動計画(Regional Action Plan)の採択が行われた。

内容

2015年3月の国連防災世界会議後の初めての米州地域での防災閣僚会議が開催された。防災会議であるが、各国防災機関のみならず財務省、計画省、教育省、住宅省、保健省、農業省等の省庁からも閣僚又はハイレベルの参加があり、米州地域における防災の主流化への取組み、開発と防災の連携の強化への取り組みを伺わせるものであった。また、各セッションの発表においてもSDGs、パリ宣言との関係を踏まえ、開発における防災の重要性、防災への投資の重要性への言及が多く見られ、防災が開発の重要な要素である点が広く認識されている。

また、多くの国が防災の取り組みにおいて、ジェンダーや子供、障害者、先住民等の参画の確保、意見を踏まえた計画策定、包摂的(Inclusive)な取組みの必要性に触れていたことは印象的であった。

エルサルバドル公共事業大臣及びチリ危機管理庁長官の発表において日本及びJICAの協力への言及がなされ、同国の防災の取組みに日本の経験が活かされている点が共有された。

米州地域の政府代表が主体となる会議において、国際協力の取り組みとしてJICAは「仙台防災枠組の実施における国際協力の役割」のセッションに登壇し、JICAの中南米地域における防災協力の取組み、日本の防災の経験の共有を行った。特に、防災と経済の観点から災害前の防災への取組み、防災投資により災害による死者数や洪水浸水面積を減らしてきた日本の取組みについて各国での防災投資の促進において参考になる経験であるとの言及がなされた。

日本と同様に自然災害の多い中南米地域において、これまでの協力の経験や成果を活かしながら、引き続き防災の取組み、「仙台防災枠組」の実施支援を南南協力や開発パートナーとも連携し実施していく事を共有した。

資料

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オラシオ大統領出席の開会式

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日本の防災協力に触れて発表を行う、マルティネス・エルサルバドル公共事業大臣

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「仙台防災枠組の実施における国際協力の役割」に登壇し発表する馬場仁志国際協力専門員

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日本の防災協力の経験を活かし、チリ、コロンビア、JICAの三者での協力の可能性について意見交換を実施。