TICADVIプレイベント 日本−アフリカ科学技術イノベーション国際シンポジウム

2016年7月13日

概要

会議名:TICAD VI Pre-event; The 3rd International symposium for the Promotion of Science and Technology Innovation Cooperation between Africa and Japan.-Life Innovation and Green Innovation-
社会システム改革と研究開発の一体的推進事業:「途上国におけるイノベーションを促進する国際協力の戦略的推進」TICAD VI プレイベント:第3回国際合同シンポジウム
開催日: 2016年7月13日(水)
主催: 大阪大学
共催:東北大学、長崎大学、国際協力機構(JICA)、科学技術振興機構(JST)、日本医療研究開発機構(AMED)
場所:JICA地球ひろば 国際会議場

主な参加者

堀井 俊宏(大阪大学 教授)
ジャック ペンモギ ニェコ(グル大学 副学長)
冨岡 勉(文部科学副大臣)
相澤 益男(科学技術振興機構(JST)顧問、前総合科学技術会議 議員)
エスティファノス・アフォルキ・ハイレ閣下(駐日エリトリア国大使館・総領事館 特命全権大使)
原山 優子(総合科学技術・イノベーション会議 議員)
西垣 隆(科学技術振興機構(JST)・日本医療研究開発機構(AMED)プログラム・オフィサー)
原田 秀樹(東北大学 教授)
金子 聰(長崎大学 教授) 他

北 潔(長崎大学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科長)
安西 裕一郎(日本学術振興会(JSPS)理事長)
片峰 茂(長崎大学 学長)
アメド エル ゴハリ(エジプト日本科学技術大学(E-JUST)学長)
岩間 敏之(国際協力機構(JICA)国際科学技術協力室長)
文部科学省
望月 寿信(外務省)
シェール・ニャング閣下(駐日セネガル大使)

背景・目的

文部科学省が平成23年に開始した「途上国におけるイノベーションを促進する国際協力の戦略的推進」プログラムは、長崎大学(ケニヤ:顧みられない熱帯病(NTD)の疫学調査)、東北大学(エジプト:農業用水の浄化システム)と大阪大学(ウガンダ、ブルキナファソ:マラリアワクチンの臨床開発)が相手国との連携でイノベーションを促進し、アフリカ諸国の健康、農業、経済に直接寄与することを目的とするものである。
8月に開催される第6回アフリカ開発会議(TICADVI)を前に、日本アカデミア発のアフリカとの戦略的な国際協力を発表し、これからの日本とアフリカ諸国との連携協力関係の推進方策を議論する国際シンポジウムを開催した。

参加者 187名
大使館関係:21
省庁関係(登壇者を含む):26
口頭及びポスター発表者:40
一般登録:100

内容

社会システム改革と研究開発の一体的推進事業では、2011年からのプログラム開始以来、日本とアフリカ諸国の研究機関・大学間で、国際共同研究から人材育成・国際標準化も含めた科学技術イノベーションに資する継続的な拠点協力を実施しています。冒頭、大阪大学の堀井教授より、グローバリゼーションが進む今日の社会において、科学技術は共通言語となっており、より良い未来を築いていくために日本とアフリカが科学技術を効果的に役立てていくことの重要性が述べられました。

今年度はプログラムの最終年度にあたり、各研究機関からプロジェクトの成果発表が行われました。
東北大学による、エジプトで開発した農業用水の浄化システムでは、エジプト政府・エジプト日本科学技術大学、現地企業、東北大学の4社が実証プラントの設置を準備しています。
大阪大学によるブルキナファソにおけるマラリアワクチンの開発では、臨床試験の安全性を確認する段階で有効な予防効果が示唆される結果が得られ、引き続き検証を進めています。
長崎大学による、複数の顧みられない熱帯病診断することによる広域監視システム構築では、ケニア保健省の協力を得て、小児を中心とした感染の監視も可能としたシステム開発を実施しています。
東京大学はガーナで感染症サーベイランス体制強化に取り組み、北海道大学はザンビアで人獣共通感染症の研究拠点を形成し、トリパノソーマ症の安価な迅速診断キットの開発に成功しました。
東京慈恵会医科大学はブルキナファソでデング熱媒介蚊の制御に対する取り組みを発表しました。
東京医科歯科大学は、ガーナで日本と西アフリカの医学交流拠点を構築しています。

パネルディスカッションでは、アフリカと日本の技術協力の意義と課題について長崎大学の北教授をモデレーターに活発な議論が行われました。
アフリカのニーズに基づいたテーマの共同研究がアフリカの経済発展に不可欠であることや、アフリカにおける研究開発拠点の充実と若手研究者を育成するトレーニングや教育プログラムの必要性、研究成果が社会実相に至るまでの道筋について意見交換が行われました。
また、現在行われている数々のプロジェクトや協力について、ネットワークを構築し強化することが、成果の普及に繋がることが強調されました。8月27日・28日にケニアで開催されるTICADVIは科学技術に関するサイドイベントもあることから、各教育機関や各国関係省庁関係者がネットワーキングの機会として活用することの重要性が述べられました。
JICAの国際科学技術協力室の岩間室長は、アフリカの発展に科学技術はどのように寄与できるか、アフリカならではの科学技術や研究は何か、アフリカの研究者がアフリカでの科学技術の発展に貢献できるようにするようにはどのような研究環境が必要か、アフリカでの研究成果をアフリカにおける持続的な開発目標(SDGs)の達成と将来的な社会経済開発に繋げるには何をすべきかといった課題を挙げ、TICAD VIのJICAサイドイベントでの議論を通じて解決策を探っていきたいと述べました。

関連リンク

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180名を超える参加者で会場は埋まった

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ポスター発表の様子

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パネルディスカッション