REDD+国際シンポジウム「REDD+の実施に向けた日本の貢献」−途上国のグリーン経済開発に向けた日本の企業の役割−

2016年7月15日

概要

会議名:REDD+国際シンポジウム「REDD+の実施に向けた日本の貢献」−途上国のグリーン経済開発に向けた日本の企業の役割−
開催日:2016年7月15日(金)
主催:国際協力機構(JICA)、環境省、森林総合研究所、「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」
場所:国連大学 ウ・タント国際会議場(東京都渋谷区)

主な参加者

※国内の登壇者
1)梶原成元(環境省地球環境審議官)
2)竹本明生(環境省研究調査室長)
3)宍戸健一(JICA地球環境部審議役兼次長)
4)松本光朗(森林総合研究所北海道支所長)
5)天野正博(学校法人早稲田大学教授)
6)矢崎慎介(兼松株式会社 鋼鉄・素材・プラント総括室)

※海外の登壇者
1)Mr. Juan Chang(緑の気候基金(GCF)事務局)
2)Ms. Novia Widyaningtyas(インドネシア環境林業省気候変動緩和局REDD+課長)
3)Dr. Kinnalone Phommasack(ラオス農業林業省林業局REDD+副室長)
4)Dr. Chuop Paris(カンボジア環境省兼国家緑の成長委員会事務局次長)
5)H.E. Sao Sppheap(カンボジア環境省大臣官房長兼顧問)
6)Ms. Nguyen Thi Thu Thuy(ベトナム農業農村開発省林業総局REDD+室長)
7)Dr. Thaung Naing Oo(ミャンマー環境保全林業省森林局森林研究所長)
8)Ms. Ratana Lukanawarakul(タイ天然資源環境省森林環境課長)

背景・目的

本シンポジウムのテーマであるREDD+は、途上国における森林減少や森林劣化を抑えることにより温室効果ガスの排出を抑制する気候変動緩和策であり、昨年のCOP21では、パリ協定第5条においてREDD+が明確に位置づけられるとともに、2005年から続いていた方法論の課題の検討が完了するなど、近年、REDD+の実施に向けた機運がますます高まっている。REDD+は世界全体での温室効果ガス削減のための重要な役割を担っており、REDD+とグリーン経済の推進に向けて、シンポジウム参加者がお互いに理解を深め、更なる協力を推進する契機とするため、本シンポジウムが開催された。

内容

【プログラムの内容】
国際協力機構(JICA)は、2016年7月15日、国連大学 ウ・タント国際会議場において、環境省、(研)森林総合研究所、「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」との共催により、REDD+国際シンポジウム「REDD+の実施に向けた日本の貢献」−途上国のグリーン経済開発に向けた日本の企業の役割−を開催し、梅雨空のあいにくの天気にも関わらず、民間企業や公的機関・団体などから約170名が参加しました。
本シンポジウムでは、環境省と森林総合研究所、JICAの3機関から我が国の貢献策について、また日本の民間セクターを代表し早稲田大学と兼松株式会社から、グリーン経済開発に貢献するREDD+ビジネスモデルの取組事例が紹介されました。また、韓国に拠点を置く緑の気候基金(GCF)事務局からは、テレビ会議接続によりREDD+資金に関する準備状況や日本の民間企業の行う活動に関する支援の可能性などついて説明がなされました。午後は、アジアの6か国(インドネシア・カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム・タイ)から招聘したREDD+担当官より、各国のREDD+の実施上の課題が発表され、その後、「グリーン経済開発にみるREDD+実施と日本の官民の貢献」について、登壇者によるパネルディスカッションが行われました。

【シンポジウムの結果】
今回は、昨年に引き続き2回目のREDD+に関するシンポジウムの開催となりましたが、昨年よりもアジア各国のREDD+への取組が実施に向けて着実に進んでいる点が確認されました。アジア各国からは、日本の政府機関に対して、REDD+実施に向けた政策や技術、人材育成などの観点からの支援の継続を要請するとともに、日本の民間企業からの投資への期待、また、GCFをはじめとするREDD+資金の動員の必要性が強調されました。
特に今回の議論のテーマであった、REDD+の実施を通じた途上国の持続可能な開発・発展の実現を実現する「グリーン経済」について議論が展開されました。民間セクターの事例を通じ、温暖化対策と村落開発などを同時に達成しうる「ビジネスモデル」の構築は可能であり、途上国におけるグリーン経済開発を実現するための民間企業に対するインセンティブとしてのREDD+、という新しい考え方が共有されました。

【JICAの今後の取組み】
JICAとしては、この新しい考え方を生かし、今年11月にモロッコ・マラケシュで開催される第22回国連気候変動枠組条約締約国会議(UNFCCC COP22)サイドイベントの開催や関連案件の形成、国際機関との連携などに取り組んでいきます。また加盟団体が80を超える「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」を通じ、引き続きREDD+の活動推進に向け、日本の官民を含むオールジャパンの協働により、地球温暖化対策とグリーン経済開発に貢献していきます。

資料

【プレゼンテーション資料】

関連リンク

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REDD+パンフレット

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アジア諸国からのの招聘者による質疑応答の様子

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シンポジウム会場全体の様子

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登壇者による集合写真

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緑の気候基金(GCF)とのTV会議接続によるパネルディスカッションの様子