南南協力EXPO2016「開発協力局長級ハイレベル会合」

2016年11月3日

概要

会議名:南南協力EXPO2016「開発協力局長級ハイレベル会合」
開催日:2016年11月3日
共催:JICA、国連南南協力事務所、ザイード国際環境財団
アラブ首長国連邦ドバイ

主な参加者

登壇者
【開会式】
・ホルヘ・チェディエック 国連南南協力事務所所長
・神崎康史 JICA理事
・リチャード・ンドゥフラ ウガンダ国連常駐代表(南南協力に係る国連総会ハイレベル委員会議長)
・メシュガン・アルアワール ザイード国際環境財団事務局長
・ラミル・ハサノフ テュルク評議会事務局長
・ゲタチュー・エンギダ ユネスコ事務次長

【パネル討論会(南南協力・三角協力の管理能力強化)】
<登壇者>
・梅崎路子 JICA専門家
・アナ・キューティ アルゼンチン外務省国際協力局長
・リティア・マウィ フィジー外務省太平洋諸島諸国高等弁務官(非常駐)
<モデレーター>
・ドラガン・ズパニヴァック セルビア外務省多国間関係担当大使

背景・目的

「国連南南協力EXPO2016」」が10月31日〜11月3日、「南南協力:持続可能な開発のための2030アジェンダ達成に向けたイノベーション強化」を全体テーマにドバイで開催された。南南協力EXPOは、国際連合南南協力事務所(United Nations Office for South-South Cooperation: UNOSSC)が2008年以来、2015年を除いて毎年開催しており、近年南南協力、三角協力に係る一大国際イベントとして認知されている。
JICAは11月3日に開催された「開発協力局長級ハイレベル会合」(High-level Forum of Directors-General for Development Cooperation)をUNOSSC及びザイード国際環境財団と共催。今回のハイレベル会合は「持続可能な開発のための2030アジェンダ達成に向けた南南協力・三角協力の実施に関する政策・管理強化」を主題とし、南南協力の政策や制度、管理能力の強化、及びガイドライン、資金メカニズム等の「ツール」についての事例紹介と討論が行われた。

内容

ハイレベル会合の開会式においてJICAの神崎康史理事が挨拶を行い、「2015年9月の国連総会における持続可能な開発目標(SDGs)の採択は、南南協力、三角協力の重要性を改めて認識する機会となった。南南協力・三角協力は、このSDGsの実施において、相互学習、様々なリソースの動員、相互信頼の醸成等の役割を担っている。JICAはこれらを促進する上で、三角協力事業において、制度構築、長期にわたる能力強化、効果的なナレッジの共有と開発効果発現に対するドナーの役割の3点を重視している。日本は他のアクターと連携し、三角協力を通じてSDGs達成に取り組んでいく決意である」と述べた。
続いてパネル討論が行われ、南南協力・三角協力の管理能力強化に関するセッションに登壇した梅崎路子JICA専門家(インドネシア国家開発企画庁(BAPPENAS)に派遣中)は、インドネシアにおける南南・三角協力能力強化プロジェクト(CADEP)を紹介の上、「南南・三角協力の管理能力強化(CD)には長期にわたる総合的な取組が必要である。先進ドナー国・機関の試行錯誤の経験は、新興ドナー国にとっても参考になる」と述べ、また、「ドナーは、自身のやり方を新興国に押し付けるのではなく、彼らの自助努力を引出すファシリテーターとなることが重要である」と発言した。
このほか、11月2日に開催されたブラジル全国工業職業訓練機関(SENAI)主催のセミナー「技能開発における国際協力」にJICA中南米部の小林千晃主任調査役が登壇し、SENAIとのポルトガル語圏アフリカの職業訓練、チリとのKIZUNAプロジェクトなど、JICAの三角協力を通じた地域協力を紹介。
今回の南南協力EXPOは、SDGsが採択されて以来、初めて開催されたもの。南南協力と三角協力は、SDGsのゴール17「持続可能な開発のための実施手段強化、グローバルパートナーシップの活性化」の中で、能力構築の実施に対する国際的な支援の手段としてハイライトされており、国際社会において南南協力、三角協力に対する注目が高まりつつある。JICAは、長年にわたる三角協力の経験を国際社会と共有し、引き続き南南協力や三角協力の促進に貢献していく。

資料

関連リンク

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開発協力局長級ハイレベル会合開会式

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ハイレベル会合で挨拶する神崎理事

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パネル討論でインドネシアの事例を紹介する梅崎専門家

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SENAI主催セミナーに登壇する小林主任調査役