第13回生物多様性条約締約国会議(CBDCOP13)

2016年12月16日

概要

会議名:第13回生物多様性条約締約国会議(CBDCOP13)
開催日:2016年12月2-16日
主催:生物多様性条約事務局
JICAは3件のサイドイベントを主催
場所:メキシコ・カンクン

主な参加者

主な登壇者:
・パトリシア・マドリガル・コルデロ(コスタリカ・環境エネルギー省・副大臣)
・マファビ・グモニエ・パウル(ウガンダ 水・環境省 環境部長)
・ファハド・アラミ(クウェート環境政策省・生物学研究者)
・バダール・アルブルシ(オマーン 環境・気候省、海洋環境保全部・湿地環境課長)
・中尾文子(環境省 生物多様性地球戦略企画室長)
・中村武洋(UNEP 環境政策局、海洋・沿岸生態系ユニット長)
・山本大紀(豊岡市 コウノトリ共生課)

背景・目的

2016年12月2日-16日にメキシコ・カンクンにて第13回生物多様性条約締約国会議(CBDCOP13)が開催された。今回のCBDCOP13では「Mainstreaming Biodiversity for Well-Being」をテーマに各国が協議を行うと共に、関連ドナーなどがそれぞれの活動について、サイドイベントを通して発表を行った。JICAは主催3件、共催8件の計11件のサイドイベントを開催し、JICAの協力について発信を行った。

内容

JICA主催で下記3件のサイドイベントを開催。それぞれの発信内容、成果は下記の通り。
(1)How to mainstream biodiversity into other sectors by the promotion of green economy : Japan's contribution and approach
CBDCOP13のメインテーマである「生物多様性の主流化」に関し、日本及びJICAにおける貢献・取組・今後のアプローチにつき、発表した。JICAからは愛知目標達成に対するJICA事業の貢献および今後の保護区周辺も含めた生物多様性主流化に向けた協力方針を発表した。この他、CBD事務局日本基金より、同基金の仕組及び主流化に向けた支援についての紹介、コスタリカにおけるPES(Payment for Ecosystem Services)についての紹介、豊岡市及びベトナムにおける自然環境保全と両立するグリーン経済推進の取組を紹介。生物多様性主流化においては地域の経済との両立が必要であり、それに向けた支援が重要である点を共有。

(2)The Mainstreaming of Biodiversity into Agricultural Practice: Rice Paddy Resolution of the Ramsar Convention (Res. X.31) for Biodiversity Conservation Practice
農業分野における生物多様性主流化をどのように実践するかにつき、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(通称ラムサール条約)」の水田決議と生物多様性条約の同様の決議(農業分野における生物多様性)に言及しつつ、JICAがウガンダで実施している湿地保全プロジェクトおよび灌漑プロジェクトにおける連携事例を中心に発表した。生物多様性主流化においては省庁間連携が必須であるという点、また農業分野においても食の安全や持続的農業経営の観点から生物多様性保全は重要という点が指摘された。ラムサール事務局からは水田決議に関するグッド・プラクティスを収集・共有していきたいとの言及あり。

(3)Ecosystem Approach in the ROPME(注) Sea Area
(ROPME:湾岸海洋環境保護機構)
JICAではペルシャ湾の海洋環境保全への貢献を目的に、「JICA-ROPME(Regional Organization for Protect of Marine Environment:湾岸海洋環境保護機構)パートナーシップ(2015-2018)」の枠組みのもと、加盟国の現状・課題分析や日本の環境技術の紹介などをUNEPとも連携して実施している。サイドイベントでは、UNEPおよびJICAより、影響が複数ヶ国に跨る地域性海域の環境保全の取り組みとして、Ecosystem Based Approach(EBA)が重要である点を説明し、JICA-ROPMEパートナーシップの概要・活動を発表。また、オマーン、クウェートより各国の海洋保全の事例を紹介し、地域海における海洋保全の取り組み促進について活発な議論が展開された。

関連リンク

【画像】

サイドイベント"How to mainstream biodiversity into other sectors by the promotion of green economy"の会場の様子。

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コスタリカでのPES(Payment for Ecosystem Services)について説明する パトリシア・マドリガル・コルデロ副大臣(環境エネルギー省)

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クウェートでのEcosystem Based Approachについて説明するファハド・アラミ氏(環境政策省・生物学研究者)

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UNEPとROPMEの協力について説明する中村武洋氏(UNEP環境政策局・海洋・沿岸生態系ユニット長)