女性と新しい人道アジェンダ(Women and the New Humanitarian Agenda)

2017年3月8日

概要

会議名:女性と新しい人道アジェンダ(Women and the New Humanitarian Agenda)
開催日:2017年3月8日(水)
主催:Friends of Europe (FOE)
場所:ベルギー・ブリュッセル

主な参加者

登壇者:
・モニーク パリアMonique Pariat(欧州委員会人道支援局 局長)
・ダニエル シーモアDaniel Seymour(UN Women 人道調整官 兼 プログラム副局長)
・オウラ ラマダンOula Ramadan(Badael Foundation(注1) 役員)
・マルセル シュバロMarcell Shewaro(Kesh Malek(注2) 部長)
・田中 由美子(JICA 国際協力専門員)
(注1)、(注2) 共にシリアを拠点とするNGO。

参加者:
各国のEU代表部、国際NGO、国連機関、在ブリュッセルの研究機関等から約100名が参加。

背景・目的

3月8日の国際女性の日にちなみ、在ブリュッセルのシンクタンクFriends of EuropeがJICA、国連等と共催で、「女性と人道問題」をテーマに欧州委員会、国連、NGOのパネリストを招いてセミナーを開催した。セミナーは、シリア等の紛争国や災害時においてますます深刻化する女性や子供などへの抑圧や人権問題に対し、女性が果たすべき役割とリーダーシップは何かを議論し、そこから新たな視点を抽出することを目的として開かれた。

内容

各パネリストから、紛争や災害時における人道支援においてジェンダー視点の認識は高まってきてはいるものの、今も残された課題として、地元女性団体への直接的な支援が少ないこと、平和のための討議や交渉のメンバーに女性を入れるなどの取り組みが必要なことが提起された。
田中専門員からは以下を骨子とするメッセージを発信し、参加者から具体的かつ新しい視点が提供されたとのコメントがなされた。
−人道危機は紛争のみならず気候変動、災害、感染症、人口増、都市化などによってももたらされる。また、こうした人道危機において女性が直面する問題は、女性の社会的・経済的脆弱性であり、それは固定的性別差別やジェンダー差別などによってもたらされる。
−紛争におけるジェンダー課題と災害におけるジェンダー課題は共通点が多く、災害時における女性への暴力などへの対策が必要であるが、女性を援助の受け手としてのみ捉えるのではなく、災害復興や予防の貴重な担い手、変革を起こしていくアクター、地域のリーダーとして認識し、女性が災害管理の場で参画し活躍することが重要。したがって、女性の災害対応・復興能力をさらに高めるための支援が有効。
−女性だけでなく、多様なアクター(障害者、高齢者等)の固有のニーズに対応し、意思決定の場への参画を進めることが必要。

資料

関連リンク

【画像】

パネルディスカッションの様子。左からモデレーターのイスラム氏、シュバロ氏、パリア氏、シーモア氏、ラマダン氏、田中専門員。

【画像】

災害とジェンダーについて説明する田中専門員