アフリカ教育開発連合2017総会(ADEA 2017 Triennale)

2016年3月17日

概要

会議名:アフリカ教育開発連合2017総会(ADEA 2017 Triennale)
開催日:2017年3月14日〜17日
主催:アフリカ教育開発連合
Association for the Development of Education in Africa(ADEA)
場所:セネガル・ダカール Centre international de conferences Abdou Diouf (CICAD)

主な参加者

・Macky Sall(セネガル大統領)
・Akinwuni Ayodeji Adesina(アフリカ開発銀行総裁)
・Olay Dibba Wadda(ADEA事務局長)
・Firmin E Matoko(UNESCOアフリカ局次長)
・Mansur Muhtar(イスラム開発銀行副総裁)
・Peter Materu(マスターカード財団事務局長)
※他ADEAメンバー国教育大臣等を主な参加者とした合計約200人〜300人

背景・目的

ADEAはアフリカ各国の教育省や開発機関が政策対話を行うためのネットワーク機関である。ADEAの前身「アフリカ教育のためのドナー連合」は、サブサハラアフリカ諸国の教育開発に関する政策対話・協調・情報交換のため、1988年に国際機関、2国間援助機関、NGOを構成員として設立されたが、次第にアフリカのオーナーシップが重視されるようになり、1996年に組織名がADEAに改称された。ADEAの主な目的は、アイディア・経験・教訓・知識の集約によりアフリカの教育改革やより良い政策・実践を促進し、アフリカの教育省や開発機関との交流を深めることである。1991年以来、10回の総会が開催された。今回の総会は"Revitalizing education towards the 2030 Global Agenda and Africa's Agenda 2063"をテーマとして開催された。JICAはこれまで主にADEAの理数科ワーキンググループを牽引し、本会合においてもアフリカにおける理数科協力事例の発表を行った。

内容

4日間の会合のうち、初日はプレイベントとしてアフリカ開発銀行、世界銀行、マスターカード財団などが発表を行い、2日目から4日目は本会合として、セネガル大統領によるスピーチ、教育大臣によるランドテーブル、青年の雇用・成人識字・生涯学習・高等教育などをテーマとするセッションが行われた。最終セッションではアフリカが今後取り組むべき課題として、(1)包括的な教育変革、(2)質の高い教育の提供、(3)技術・理数科教育の発展、(4)アフリカの教育アイデンティティの確立、(5)持続可能性を考慮した行動様式への変容が重要であるとまとめられた。
JICAは、「サブテーマ2:科学、数学とICTの推進(Promoting Science, Mathematics and ICT)」分科会において、これまでJICAが支援したアフリカ理数科教育支援プロジェクトの成果・教訓や、教訓に基づいて形成されたザンビア、マラウイ、モロッコ、エチオピア、セネガルのプロジェクト事例を取りまとめ、又地国際協力専門員が代表して発表を行った。又地専門員は、子どもの学びを改善するためには、教員の授業だけでなくカリキュラムや子どもの評価(アセスメント)の改善を含めた包括的な取り組みと、子どもの基礎学力の改善が重要であることを強調した。
また、JICAと世界銀行が合同で開催したセミナー(Brown Bag Lunch)では、基礎教育第二チーム小塚課長、田口主任調査役/課長補佐、徳川職員が、初等算数改善に向けた日本の知見とその活用可能性、JICAが実施しているみんなの学校プロジェクトの概要とニジェールにおけるインパクト評価結果について発表した。質疑応答では、みんなの学校プロジェクトの補習の取り組みで用いられる算数ドリルの開発方法、算数ドリルを用いた補習授業の実施方法、コミュニティへの情報共有の方法について質問が出され、日本の算数教育の特徴がみんなの学校プロジェクトのアプローチのなかで活用され成果を上げていることについて開発パートナーによる理解が深まる機会となった。
JICAは会場内に広報ブースを設置し、約150名の参加者へJICAの教育関連資料を配布するとともに、参集者に対して理科の簡易なデモ実験を行った。この実験展示では、過去にJICAが技術協力を実施した際のケニア人カウンターパートが見事なパフォーマンスを行い、多くの参加者を集めた。セネガルの大統領もこの広報ブースを訪れ、理数科実験の様子に関心を示していた。

資料

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