持続可能な開発アジェンダ2030と女性のエンパワーメント−日米協力の可能性

2017年3月20日

概要

会議名:持続可能な開発アジェンダ2030と女性のエンパワーメント−日米協力の可能性
開催日:2017年3月20日
主催:ブルッキングス研究所
場所:米国・ワシントンDC ブルッキングス研究所

主な参加者

パネリスト:
・田中 由美子 JICA国際協力専門員(ジェンダーと開発)
・ジョン・マッカーサー ブルッキングス研究所上席研究員(グローバル経済・開発プログラム)
・クリスティーナ・クワァク ブルッキングス研究所研究員(ユニバーサル教育センター)
・アビゲイル・フリードマン アジア財団シニアアドバイザー

モデレーター:
・ミレア・ソリス ブルッキングス研究所上席研究員(東アジア政策研究センター)

背景・目的

2015年9月の国連総会で、持続可能な開発のための2030アジェンダが採択され、経済・社会・環境などの開発問題に対応するための持続可能な開発目標(SDGs)が設定された。ジェンダー平等と女性・女児のエンパワーメントは、SDGsが掲げる17の目標全てに横断的にかかわるものであり、SDGs達成のための目標、手段の双方として位置付けられている。このイベントは、このような背景を踏まえ、SDGs、なかでもジェンダー平等と女性・女児のエンパワーメントを直接の目標とするゴール5の達成に貢献すべく、女子教育、防災、母子保健などの分野における日本と米国の一層の協力可能性を議論するために開催されたもの。

内容

各パネリストからは、ジェンダー平等推進に関するこれまでの成果を強調するとともに、世界で女性の権利をさらに向上させ、持続的な開発に繋げていくために必要な取り組みや、日米連携推進の可能性について様々な意見が示された。田中専門員からは、防災や災害後の復興の文脈における女性の参画とリーダーシップの重要性を強調するとともに、特にジェンダー、階級、民族などの様々な要素が個人レベルでの災害に対する脆弱性にどのように影響を与えるかについて説明を行った。その中で、田中専門員は、1991年のバングラデシュのサイクロンでは女性の死亡者数が男性の5倍に上ったことや、1995年の阪神淡路大震災で女性の死亡者数が男性よりも1,000人も多かったこと、また2011年の東日本大震災で女性は多大な被害を受けつつも多様な形でリーダーシップを発揮したことなどを紹介しつつ、防災・災害リスク削減分野のプロジェクトにジェンダー平等や女性のエンパワーメントの視点を織り込むこと、災害からの復興過程におけるジェンダー別のデータ収集・分析を可能にするための途上国政府のキャパシティビルディング、防災担当省庁とジェンダー担当省庁や市民団体の連携を強化することなどの重要性を指摘した。

関連リンク

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パネルディスカッションで質問に答える田中専門員

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田中専門員によるプレゼンテーション