対マレーシアODA60周年セミナー

2017年5月18日

概要

会議名:対マレーシアODA60周年セミナー
開催日:2017年5月18日
主催:JICAおよびマレーシア首相府経済企画院
場所:マレーシア、プトラジャヤ

主な参加者

【登壇者】
ヨゲスワラン(マレーシア首相府経済企画院副局長マクロ経済政策担当)
折笠 弘維(在マレーシア日本国大使館参事官)
薮田 仁一郎(株式会社国際開発センター顧問)
レオン・チューン・ヘン(サンウェイ大学教授)
オスマン・ザカリア(SIRIM国立計量研究所シニアダイレクター)
サブリ・ジャファー(テナガナショナル(電力公社)チーフエンジニア)
テン・リー・チョン(廃棄物管理コンサルタント)
ユスリンダル・ビンティ・ヤクブ(マレーシア首相府経済企画院人的資源開発部副部長)
本間 徹(JICA国際協力専門員)
松本 高次郎(JICAマレーシア事務所長)

【会場参加者】
マレーシア側政府・JICA事業関係者、日本側関係者、報道関係者等 約150名

背景・目的

日本のマレーシアに対する政府開発援助(ODA)は、マレーシアから初の技術研修員が日本に渡った1956年から2016年で60年となる。さらに2017年は日本とマレーシアの外交60周年でもある。
これを記念し、この60年間のマレーシアの社会経済の発展に、日本のODAがどのように寄り添ってきたのかを振り返るとともに、将来の両国の協力関係の在り方について語り合うセミナーを開催した。

内容

セミナー前半では、ヨゲスワラン副局長および折笠参事官がスピーチにて、日本の協力のこれまでの成果をたたえ、そこにおけるJICAの役割について謝辞が述べられた。続いて、ODA60年を振り返るビデオが上映され、調査を実施した薮田顧問が、マレーシアの経済・社会発展における日本のODAの特徴と成功要因を発表した。後半は6人のパネリストを迎え、サンウェイ大学のレオン教授のファシリテーションにより、産業振興支援、インフラ整備、廃棄物管理、人材育成、貿易・民間セクターという幅広い協力分野について意見が展開され、パートナーシップという両国の将来の協力関係について意見交換が行われた。会場からもマレーシアの高度産業に向けての人材育成方針や今後の日本の協力に関する積極的な質問があった。

会場には海上法令執行庁やマレーシア日本国国際工科院など現行事業の実施機関をはじめ、長い協力の歴史を持つ職業訓練機関、生産性公社等からトップクラスの参加があった他、60以上の政府機関・大学等からの参加もあり、マレーシアの多くの関係者が、マレーシアの経済・社会発展への日本の幅広い貢献を認識していることが確認できた。その基盤には東方政策を背景とした研修事業など、日本との人的交流の積み重ねがあることが実感された。

2020年の先進国入りを目指すマレーシアだが、日本の協力に期待する声は依然根強い。その要望は、従来のような資金協力・技術協力から一歩進んで、日本とマレーシアの各種リソースを結びつける情報提供やファシリテーションとしての役割が期待されていることがセミナーを通して感じられた。

これまでの協力の結果、日本とマレーシアの関係は包括的かつ多層的になった。この変化に伴いJICAの役割もシンプルな「協力」から、両国の多様なアクターによる「協働」を推進していくものへと変化していきたい。

資料

【パンフレット】

関連リンク

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150名を超える参加者が集まった会場

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パネルディスカッションの様子

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報告書の贈呈(左からヨゲスワラン副局長、折笠参事官、松本所長)

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パネリスト一同による記念撮影

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マレーシアにおける代表的協力分野についてまとめたパネルの展示