アルゼンチン「グローバル・カイゼン・ネットワーク展開プロジェクト」オープニングセレモニーの開催

2017年10月25日

概要

会議名:アルゼンチン「グローバル・カイゼン・ネットワーク展開プロジェクト」オープニングセレモニーの開催
開催日:2017年10月25日(水)
主催:JICA、アルゼンチン外務・宗務省、アルゼンチン国立工業技術院(INTI)共催
場所:ブエノスアイレス(アルゼンチン)

主な参加者

ガブリエラ・ミケティ アルゼンチン共和国副大統領
ダニエル・ライモンディ 外務・宗務省副大臣
セルヒオ・ドルカロフ 工業生産省工業サービス総局生産管理担当次官
ハビエル・イバネス 国立工業技術院(INTI)総裁
福嶌教輝 駐アルゼンチン日本国特命全権大使
三田村達宏 JICAアルゼンチン事務所長

背景・目的

「グローバル・カイゼン・ネットワーク展開プロジェクト(KAIZEN-TANGO)」は、2016年11月、安倍総理によるアルゼンチン訪問に際して発表された「日・アルゼンチン共同声明」で実施が確認されたプロジェクト。2015年11月に発足したマクリ政権は、貿易の自由化を進めており、国際的な競争に対応するため、アルゼンチン国内企業の品質・生産性向上が喫緊の課題となっている。KAIZEN-TANGOは日本の製造業の生産現場にて発達した品質改善・生産性向上のための手法「カイゼン」を活用し、同国企業の競争力向上を目指す。
またオープニングセレモニーに先立ち、政策研究大学院大学の園部哲史副学長が現地を訪問し、プロジェクトの一環で実施する第三国研修の参加者や研究者に対してカイゼンやクラスター開発の講義を行い、高い関心を集めた。

内容

式典はブエノスアイレス市内のサンマルティン宮殿で開催され、両国の産業界関係者含め約200人が参加した。冒頭ガブリエラ・ミケティ副大統領からは、本プロジェクトは2016年5月に副大統領が訪日した際にJICA北岡理事長との面談を通じて実現したものであり、プロジェクトを「アルゼンチンの独創性と日本の生産性を融合するもの」とし、プロジェクトがアルゼンチンの雇用促進、ひいては貧困削減にも貢献することへの期待が表明された。福嶌特命全権大使は日本の産業に根付く「カイゼン」について紹介したのち、プロジェクトがアルゼンチンの企業の競争力向上に貢献し、近年アルゼンチンへの投資意欲が高まっている日本の産業界との連携が強化されることへの期待を述べた。またJICAアルゼンチン事務所の三田村所長からは中小企業は産業振興のエンジンであり、かつ最大の雇用源であることから、アルゼンチンが進める経済改革の成果を広く国民に行き渡らせるためには本プロジェクトを通じた企業の生産性・国際競争力強化は時機を得たものと指摘。

続いて、プロジェクトで支援する100の企業のうち、「ファーストバッチ」に位置付けられるパイロット企業20社の発表があった。プロジェクトはアルゼンチン国立工業技術院(INTI)との協力により実施され、同技術院に所属する企業指導員のOJTを通じ、100の企業をの競争力強化を図ることを成果としている。ファーストバッチの企業には、自動車部品や農産物加工など、日本産業界の関心が高い分野の企業が含まれている。

その後、INTIとJICAの専門家よりプロジェクト内容についての紹介があった。プロジェクトの総括を務める藤原専門家からは、プロジェクトの活動計画に加え、特にファーストバッチ企業については、1年間をめどに成果を発現させる旨説明があった。またプロジェクトでは、INTIと協力し中南米とアフリカ諸国に対してカイゼンに関する協力を行う「第三国研修」の実施も予定されている。JICAは第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)の公約に基づき、アフリカ連合の機関である「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」と共にアフリカ地域でカイゼンの普及展開を実施しており、ハビエル・イバネスINTI総裁は、自身の組織をカイゼンの世界的展開における「戦略的パートナー」と説明した。プロジェクトは2022年まで実施される予定。

関連リンク

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主な参加者での集合写真。前列左からセルヒオ・ドルカロフ工業生産省工業サービス総局生産管理担当次官、福嶌教輝駐アルゼンチン日本国特命全権大使、ガブリエラ・ミケティ副大統領、ダニエル・ライモンディ 外務・宗務省副大臣

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プロジェクトのロゴ

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現地で講義を行う政策研究大学院大学園部副学長

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プロジェクトの説明をする関係者。右からハビエル・イバネスINTI総裁、アナ・シウチ外務・宗務省国際協力局長、三田村達宏JICAアルゼンチン事務所長、マルコス・ロドリゲスINTI生産活性化部次長