世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2017−防災への事前投資の重要性を議論−

2017年11月28日

概要

会議名:世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2017−防災への事前投資の重要性を議論−
開催日:2017年11月25(土)〜28日(火)
主催:世界防災フォーラム実行委員会
場所:日本 宮城県仙台市 仙台国際センター

主な参加者

JICA主催セッション「持続可能な開発に向けた防災への事前投資」

ヘルソン・マルティネス エルサルバドル公共事業・運輸・住宅・都市開発省前大臣
アドラシオン・ナバロ フィリピン国家経済開発庁(NEDA)次官
ツォブトバートル・ガンゾリグ モンゴル非常事態庁副長官
ヨランタ・クリスピン - ワトソン 世界銀行東アジア・大洋州地域主席防災専門官
阿部秀保 宮城県東松島市前市長
山内邦裕 JICA地球環境部長
竹谷公男 JICA上席国際協力専門員

社会基盤・平和構築部ジェンダー平等・貧困削減推進室、地球環境部防災グループ、東北支部が参加し、上記JICA主催セッション及びジェンダー室後援の「世界と日本における災害レジリエンスを高める合意形成プロセス-多様性とジェンダー視点から-」の2つのセッションを行うとともに、ブース展示などを行いました。また、クロージングセッションにおいては平野元復興大臣とともに竹谷上席専門員が登壇しました。

背景・目的

2015年に採択された「仙台防災枠組2015-2030」の推進を目的に、仙台市、東北大学等が事務局となり、これまでスイスのダボスにおいて隔年で開催されてきた国際防災会議(通称:防災ダボス会議)と連携し、「世界防災フォーラム」は初めて開催されました。以降隔年で開催見込みです。

本セッションでは、防災への事前投資が持続可能な開発に不可欠である一方、十分になされていないというギャップを解決するための一助として、登壇者により取組み事例などの経験を共有、議論し、具体的な解決策を発信しました。開発途上国の登壇者や聴衆が、自国において本セッションの成果を反映できることを期待しています。

内容

1.「持続可能な開発に向けた防災への事前投資」セッション

JICA地球環境山内部長による開会挨拶の後、竹谷JICA上席国際協力専門員より災害被害を減らすための防災への事前投資の重要性を説明ののち、JICAが支援/連携を行っている国の機関、日本の地方自治体首長経験者、国際機関から招聘した登壇者から各国の現状と課題について議論を行い、以下の成果を得ました。

・多様な関係機関から、実務者としての経験に基づいた現状と課題を確認し、事前投資への継続的取り組みの重要性を確認することができました。
・約230名が本セッションを聴講し、国内外の防災関係者に対して、JICAが仙台防災枠組達成に向けて協力対象国に支援してきた実績及び今後の方向性を広く発信・印象づけることができました。
・国際会議の場を活用し、防災への事前投資の重要性を積極的に発信したことで、実施中の協力案件や今後の案件形成が効果的に実施されることが期待できます。

2.「クロージング」セッション

竹谷上席国際協力専門員が世界防災フォーラムのクロージングセッションに登壇し、仙台防災枠組の論理構造を再認識し、2020年までの課題と、その延長として防災への事前投資の重要性とJICAの貢献を参加者に強くリマインドし、今後の防災支援の方向性を広く発信することができました(発信概要は以下)

1)日本が主導して策定した国連合意文書、仙台防災枠組の論理構成
2)復興の考え方、Build Back Better(より良い復興)についての説明
3)台風ヨランダでのBuild Back Better支援全体像の紹介
4)仙台防災枠組で決めた2020年までの国家・地方防災戦略策定とそれによる事前防災投資の重要性の説明
5)仙台防災協力イニシアティブのJICAによる進捗状況(第三回国連防災世界会議で日本政府が発表:4年で40億ドル、4万人の人材育成」に対し、「2年で31億ドル、3万9千人強の人材育成を達成」)

3.「世界と日本における災害レジリエンスを高める合意形成プロセス」セッション

(男女共同参画と災害・復興ネットワーク主催の公開セッションを後援)

JICA社会基盤・平和構築部安達部長が開会挨拶を行い、JICAのジェンダー懇談会委員を務める大沢真理氏が基調講演を実施。災害復興におけるジェンダーや多様性の視点の重要性に関する説明を行いました。その後、田中由美子国際協力専門員をモデレーターとして、多様なアクターや女性の参画による災害レジリエンスを高める合意形成プロセスに関するパネルディスカッションを実施し、JICAが仙台防災枠組に明記されている「防災に関する政策及び計画等の策定・実施における女性や多様な人々の視点への配慮と参加の必要性」に関し、積極的に取り組んでいることを発信すると共に、他のステークホルダーによる現状認識や課題を把握できました。

資料

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会場内の様子

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山内地球環境部長による開会挨拶

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パネルディスカッション中の様子

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クロージングセッションにて発表を行う竹谷上席国際協力専門員