「世界津波の日」に関連したJICAの取り組み−世界津波博物館会議や海外での関連イベントの主催−

2017年11月30日

2016年12月の国連総会で、毎年11月5日を「世界津波の日(注1)(World Tsunami Awareness Day)」とすることが日本の主導のもと142か国にて共同提案され、採択されました。2年目となった今年も11月5日に合わせて、世界各国で津波防災に対する意識の向上と対策強化を目指したイベントが開催され、JICAは「世界津波博物館会議」など日本国内外で関連イベントを主催するとともに、日本政府や国際機関、各国で実施されたイベントに対して協力を行いました。

11月5日に沖縄県石垣市で開催された「世界津波博物館会議(注2)」にはJICAが招聘した7か国の津波博物館関係者に加え、自治体防災関係者、政府関係者、有識者等約70名が参加し、津波などの自然災害の経験をいかに次世代に伝えていくか、また伝承拠点としての津波博物館の役割等について議論及び提言を行いました。また、招聘者は会議前後の10月28日から11月10日の間、日本国内の博物館を含む防災関連施設の視察や、宮崎港における津波防災総合訓練、「世界津波の日」2017高校生島サミットin 沖縄に参加することで、日本国内の防災知見を学ぶとともに、日本国内外の防災関係者との交流を深めました。

海外ではエルサルバドル、メキシコ、ペルー、ニカラグアなどでJICA主催による世界津波の日に関するセミナーが開催された他、モルディブやソロモン諸島、トンガ等のアジア大洋州地域では国連開発計画(UNDP)が日本パートナーシップ基金を用いて実施している津波防災教育プロジェクトの避難訓練にJICA関係者が参加するなど、世界津波の日に関わる活動を実施しました。その様子は国内外のメディアで放送され、JICAの防災協力や日本の津波防災を広く周知する機会となりました。

(注1)11月5日は、旧暦1854年11月5日に起きた安政南海地震の際、現在の和歌山県広川町の庄屋であった濱口梧陵(はまぐち ごりょう)が稲わらに火をつけ、村人を高台に導いて大津波から命を救うとともに,被災地のより良い復興に尽力した「稲むらの火」の逸話に由来します。

(注2)「世界津波博物館会議」は国連国際防災戦略事務局(UNISDR)駐日事務所、外務省、JICAの3者が主催となり、東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)の協力により開催されました。

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「世界津波博物館会議」の参加者

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宮崎港での津波防災総合訓練に参加するチリ国家緊急対策室のトロ長官

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ペルーで開催された「世界津波の日」式典の様子

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メキシコで開催された「世界津波の日」イベントの様子

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ペルー事務所の推薦で濱口梧陵国際賞を受賞したクロイワ教授

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エルサルバドルで開催された世界津波の日セミナーの様子