IMF主催、JICA協力セミナー「Initiative for Macroeconomists of the Future エコノミスト養成プログラム:第2回「マクロフレーム」」の開催

2018年1月11日

【画像】2018年1月11日~12日の2日間にかけて、IMF主催、JICA協力にて「Initiative for Macroeconomists of the Future:エコノミスト養成プログラム」の第2回セミナーをJICA東京にて開催した。本セミナーは、主に国際経済・開発分野を専攻し、国際機関等への就職を希望する学生を対象に、IMFのマクロ経済分析のアプローチやIMFの具体的な業務を伝えていくことを目的としている。このプログラムの特徴は、受講生に対して単発のセミナーを行うことに留まらず、セミナー受講後に今後の学習をどのように進めるか、またどのように将来のキャリアパスを構築していくのか等のアイデアを提供することである。具体的には、オンライン研修システム「edX」においてIMFが提供する各コースについて説明し、またキャリアパスに関しても、「アジア太平洋地域事務所(OAP)のインターンプログラム」や「奨学金プログラム」などについて紹介していくものである。

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セミナーの様子(写真提供IMF)

第1回目の同セミナーでは、定員枠を3倍以上も超える応募があり、最終的に18名の学生が参加し、プレゼンテーションでは各チームが独自のアイデアを凝らしながら素晴らしい発表を行い、大盛況に幕を閉じた。
今回も前回同様、定員枠を3倍以上も超える応募があり、最終的に18名の学生が参加し、そのうち3分の1が日本人、半分が日本に住む海外からの残りが留学生であった。また、今回はじめてJICA、財務省、金融庁、JBICからの職員も参加した。

1日目の冒頭では、IMFアジア太平洋地域事務所(OAP)鷲見所長及びJICA企画部原国際援助協調企画室長が挨拶。その後、本セミナーの目的・概要についてOAP職員より説明があり、受講生が自己紹介を行った。

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IMF OAP鷲見所長

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企画部原国際援助協調企画室長

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セミナー講師Dr. Jerry Schiff(写真提供IMF)

セッションでは、まず、国際協力銀行(JBIC)の講師がIMFの経済分析ツールをどのように活用しているか等発表した後に、セミナーの主講師であり、様々な国々に対するIMFミッションでミッションチーフを務めた元IMF職員のDr. Jerry Schiffによる講義が行われた。同氏は、「ファイナンシャル・プログラミング(Financial Programming:FP)」を中心とする経済分析ツールなどを用いたIMFのマクロ経済分析について、自身の経験も踏まえつつ講義を行った。また、韓国やモンゴルのケーススタディを交え、具体的にIMFが行なっているサーベイランスや融資業務についても紹介がなされた。

1日目の講義終了後、受講生たちは5つのグループに分かれ、課題として与えられたブラジルの経済状況について、実際にIMFのスタッフレポートに掲げられているデータを基にそれぞれグループディスカッションを行った。2日目の冒頭に、グループディスカッションの結果を踏まえ、各グループによるプレゼンテーションが行われ、それに対し質疑応答が行われた。その後、Dr. Jerry Schiffより、グループプレゼンテーションに対するフィードバックがなされた。

JICAからは、審査部湯浅主任調査役が講義を行った。開発協力の国際的潮流とJICAの役割、JICA事業の概要を紹介した後、ザンビア、モンゴル、パプアニューギニアを具体的事例として挙げ、JICAがどのように開発途上国のマクロ経済状況や信用リスクを分析しているか説明した。

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プレゼンテーションの様子(写真提供IMF)

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審査部湯浅主任調査役(写真提供IMF)

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受講生(写真提供IMF)

今回のセミナーでは、JICA職員6名も参加し、修了書を受領。参加職員は、大変有意義で貴重な経験になった、また日本人大学院生、留学生及び各機関の職員とのグループワークやディスカッションを通して、様々な視点を得ることができ、IMFのマクロ経済分析について理解が深まったと感想を述べている。参加した学生からは、グループディスカッションを通じて経済理論を実際のケースにどのように当てはめていくかを深く考察することができたといった声や、経済データをどのように分析し、どのような政策提言に結び付けていくかについて学ぶことができたといった声などが聞かれた。
本セミナーは、第3回目を4月頃に予定している。

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集合写真(写真提供IMF)