2018年6月19日
イベント名:東日本大震災被災地・陸前高田市復興支援イベント
開催日:2018年6月19日(火)(試合開始時間:2018年6月19日(火)21時)
場所:陸前高田市 陸前高田まちなか広場「多目的広場」(商業施設「アバッセたかた」)
主催:陸前高田パブリックビューイング実行委員会
(NPO法人SET、一般社団法人マルゴト陸前高田、陸前高田商工会青年部)
共催:陸前高田市
特別 協賛:アディダスジャパン株式会社
技術 協力:ソニーグループ、ソニー仙台FC
後援:アバッセたかた、公益財団法人日本サッカー協会、公益財団法人日本プロサッカーリーグ、駐日コロンビア共和国大使館、特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会、独立行政法人国際協力機構、復興庁、陸前高田NPO協会、陸前高田商工会
陸前高田市は東日本大震災を受け、誰もが「社会的弱者」になりうることを学びました。この経験を糧に「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」をスローガンに、年齢・性別・国籍等の多様性を認め合う社会モデルの実現を目指しています。
一方、コロンビアは地雷によって身体障がいを負う等の内戦による被害者、近隣の国々への難民等、様々な状況に置かれた方々がいます。そして今、一丸となってコロンビアという国を復興させようとしている道の途中です。日本もJICAを通じて、様々な境遇に置かれたコロンビアの人達への支援を続けています。
本イベントは、そのような二つの遠く離れた地域が、W杯対戦国という関係を超えて繋がり、イベントに当日参加する方々への日本の対コロンビア支援の理解機会の創出、災害復興・防災に関心の高い両者(コロンビア・陸前高田市)のネットワーク構築、今後の国内関係機関による対コロンビア支援の可能性の拡大、加えて陸前高田市の掲げるまちづくりのスローガンである「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」の社会への発信を目的に開催されました。
当日は496人の参加者が陸前高田市内外から集まり、サッカー日本代表を熱い声援と共に応援しました。日本が2-1で勝利し、非常に盛り上がったことは言うまでもありません。
「ブラインドサッカー(注1)・アンプティサッカー(注2)体験会」では、地元の子ども達を中心に陸前高田市が目指す「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」をスポーツで体感しました。体験会には、日本ブラインドサッカー協会やアンプティサッカークラブチームのご協力の下、ブラインドサッカー女子日本代表齊藤舞香選手にもご参加いただきながら、子ども達に楽しく体感していただくことが出来ました。
「駐日コロンビア共和国大使館員・陸前高田市長トークイベント」では、総合司会に吉本お笑い芸人のレギュラー松本康太さんを迎え、コロンビア共和国大使館キンテロ書記官・陸前高田市戸羽太市長がそれぞれの「復興」について語りました。また、ファシリテーターとしてコロンビア国「地震・津波・火山災害の軽減技術に関する研究開発プロジェクト」にてご活躍されている東北大学越村俊一教授をお迎えし、越村教授の考えるそれぞれの「復興」についてもお話いただきました。トークイベント中には、JICAオフィシャルサポーターである北澤豪さんのコロンビア訪問記ムービー(2018年1月撮影)も上映されました。また、イベント会場にはJICAブースも設置し、イベント参加者に日本の対コロンビア支援をより一層理解いただく機会となりました。
本イベントの実施により、当日参加した方々に日本の対コロンビア支援について知ってもらえたと同時に、これまでになかった陸前高田市とコロンビア間でのネットワークが構築され、今後のそれぞれのまちづくりの展開の一助となりました。
また、本イベントはTV局5局に加え、数多くの新聞・メディア各社からの取材が入りました。主要なメディア掲載内容は以下の通りです。
(注1)視覚障がいの方々により行われるサッカー
(注2)主に上肢又は下肢の切断障がいを持った方々により行われるサッカー
会場には陸前高田市を中心に多くの参加者が集まりました。
トークイベントで越村教授がお話されている様子です。(左:レギュラー松本さん、中央左:陸前高田市戸羽市長、中央右:コロンビア共和国大使館キンテロ書記官、右:東北大学越村教授)
ブラインドサッカーに挑戦中の陸前高田市の子ども達の様子です。
(中央:ブラインドサッカー女子日本代表齊藤選手)