JICA開発大学院連携:大学関係者への説明・意見交換会を開催

2018年7月24日

国際協力機構(JICA)は、7月24日、「JICA開発大学院連携に関する連絡協議会に向けた説明・意見交換会」を開催しました。会合には、全国から65大学122名に参加いただきました。冒頭、JICAからJICA開発大学院連携プログラムの意義と概要について説明の上、質疑応答を通じ、活発な意見交換が行われました。

冒頭、北岡伸一JICA理事長が、本プログラムの意義を述べました。日本が明治維新以降の民主的な変革を経て、独自の近代化・発展を遂げてきたことや、戦後、日本が政府開発援助(ODA)で重点的に支援してきたアジア諸国が目覚ましい発展を遂げた経験について、日本の大学が体系的に発信することには世界史的な責任があり、途上国の将来的なリーダーとなる人材にぜひ学んでほしいと呼びかけました。失敗経験や教訓も共有すること、日本や他の先進国の人材も共に学ぶことで、意義深いプログラムになると強調しました。

次に、岩崎JICA開発大学院連携推進室長が、本プログラムの概要を説明しました。JICA開発大学院連携における新たなる取り組みとして、JICAが協力大学と共同実施する「日本理解プログラム」(共通プログラム)と、JICA開発大学院連携に参加いただく大学の研究科(学府)の学位課程の中に設置される「各大学におけるプログラム」を充実させ、日本の近代化の発展と開発協力の歴史を、体系的に広く提供するとの概要を説明しました。これを機に、大学とJICAとの間の協働関係が一層深まるとの期待を表明し、会合に参加した大学に、JICA開発大学院連携への協力を検討頂くよう呼びかけました。

参加大学からは、JICA開発大学院連携の意義に対する賛同が示されるとともに、具体的な参加方法についての質疑を通じ、理解の深化と認識の共有が図られました。また、いかに有望な若手人材を発掘するかという論点や、教育プログラムの質の向上のためにJICA・大学間に加えて、大学同士での連携を行うことも検討できるのではないか、との積極的な提案もありました。

JICAは、ご協力くださる大学と共に、今秋のJICA開発大学院連携の開始に向けた取り組みを推進していきます。

関連リンク

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JICA開発大学院連携の理念と意義について語る北岡理事長

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多数の大学関係者にご参加いただき会合を開催

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意見交換の様子(左から北岡理事長、加藤宏理事、岩崎室長)