第三回アフリカ・インフラセミナー:コンゴ民主共和国 キンシャサ市都市交通マスタープラン策定プロジェクト

2018年10月10日

概要

セミナー名:<TICADに向けて>第三回アフリカ・インフラセミナー:コンゴ民主共和国 キンシャサ市都市交通マスタープラン策定プロジェクト
開催日:2018年10月10日(水)
主催:JICAアフリカ部、社会基盤・平和構築部
場所:JICA本部会議室

主な参加者

民間企業54社、業界団体、国交省等より計97名

背景・目的

中部アフリカのコンゴ民主共和国の首都キンシャサでは、経済成長等を背景に、人口が2015年の1,159万人から2030年には約2,000万人に達すると推測されています。その一方で、急激な人口増加に対応するための交通政策および都市交通インフラの整備が追いついておらず、大きな課題となっています。JICAは2016年から技術協力「キンシャサ市都市交通マスタープラン策定プロジェクト」を開始し、長期的な開発ビジョンに基づく2040年を目標年次とした都市交通マスタープランの策定を支援しています。

本セミナーは、2019年8月に横浜で開催予定の第7回アフリカ開発会議(TICAD VII)を見据え、民間企業の皆様にコンゴ民主共和国に対する理解を深めていただくことに加えて、「キンシャサ市都市交通マスタープラン策定プロジェクト」を広く紹介することを目的に開催されました。当日は、民間企業54社を含む約100名の参加者と、研修で来日中のコンゴ民主共和国政府の関係者11名も参加し、日本・コンゴ民主共和国双方から発表や意見交換が行われました。

内容

冒頭、JICAアフリカ部の加藤隆一部長の冒頭挨拶に続き、同部の辻井亮副調査役およびコンゴ民主共和国の大統領府インフラ担当主席顧問ムンココ・アワンゴ・ロベルト・ベラルミン氏から、同国の概要や開発・投資ポテンシャルについて紹介がありました。また、「キンシャサ市都市交通マスタープラン策定プロジェクト」の郡司勇総括と川口裕久副総括(株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル)より、キンシャサ市の都市整備の現況、交通需要予測、マスタープランの概要とその中で提案された短期的な優先インフラプロジェクト等について発表がありました。また、コンゴ民主共和国のキンシャサ州計画・公共事業・インフラ省州大臣ルゾラヌ・マベマ・ロベルト氏から、マスタープランに基づくキンシャサ市都市開発の実現に向けた強い意思が表明されました。

質疑応答では、マスタープランで提案された優先プロジェクトの詳しい実施見通し等について参加者より質問がなされました。最後に、JICA社会基盤・平和構築部の荒仁次長より、マスタープランの実現に向けて、日本の高い技術やノウハウに対する期待は大きく、本邦企業には将来的なコンゴ民主共和国の都市開発に積極的に参画いただきたいと期待が示されました。セミナー後には名刺交換会および本事業に携わるJICA関係者との意見交換の時間が設けられ、参加者の皆様による活発な意見交換や情報交換が行われました。

関連リンク

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アフリカ部 加藤隆一部長による開会挨拶

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会場の様子

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コンゴ民主共和国キンシャサ州計画・公共事業・インフラ省州大臣のマスタープランに対する高い期待と実現に向けた意思表明

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コンゴ民主共和国の魅力を語る大統領府インフラ担当主席顧問