JICA地球ひろば主催公開セミナー「共に創る社会、共に考える教育 -世界とつながる授業づくり-」

2019年2月10日

概要

会議名:JICA地球ひろば主催公開セミナー「共に創る社会、共に考える教育 -世界とつながる授業づくり-」
開催日:2019年2月10日(日)
主催:JICA地球ひろば
場所:JICA市ヶ谷

主な参加者

主な登壇者

  • 主催者挨拶:広報室地球ひろば所長 天田 聖
  • 基調講演:教育評論家/法政大学特任教授 尾木 直樹 先生(尾木ママ)
  • 授業事例紹介:JICA開発教育指導者研修 参加学校教員 代表3名
  • 参加者:文科省、教育委員会、小・中・高校の学校教員、企業、NGO/NPO法人、大学生、高校生等 計150人
  • 司会:北海道教育大学名誉教授 大津和子先生、JICA地球ひろば推進課長 齋藤克義氏

背景・目的

JICAは、これまでの開発途上国での国際協力の経験を通じ培ってきた知見を、日本の教育界に還元し、人々に役立つ形で伝え、考える機会を提供するなど、様々な国際理解教育/開発教育支援事業を行っています。この一環で、2月10日(日)、JICA地球ひろばでは、公開セミナー「共に創る社会、共に考える教育 -世界とつながる授業づくり-」(後援:日本国際理解教育学会)を開催し、学校教育関係者など150名近くの方にご参集いただきました。

内容

1.尾木 直樹 先生(尾木ママ)基調講演

前半は、教育評論家/法政大学特任教授の尾木 直樹 先生(尾木ママ)より、「混迷の時代を切り拓く-グローバル化時代に必要な学び-」と題し、ご講話いただきました。冒頭、尾木先生が10月にモンゴルの教育現場を視察された様子を短編映像(協力:NHKエデュケーショナル)にてご紹介。子ども中心の教育を目指し、JICAが支援する児童中心型の教育活動現場や青年海外協力隊として派遣されている教員の授業などをご視察されました。モンゴルの教育環境の厳しさは想像以上だったようですが、それでも子ども達のやる気、学びたいというモチベーションの高さに感激し、「教育の本質」はモンゴルも日本も同じ、と強く実感されたようです。

2.グローバル化時代、そしてAI時代を迎える今、必要な学びは?

2020年日本の教育改革、グローバル化時代、そしてAI時代を迎える今、計算、暗記…、多くのことが人間にとって代わってAIがその能力を発揮する時代がやってきます。今、必要な学びは?と会場の皆さんに問いかけます。

  • (答えが用意されていないことへの)探究する学び
  • 思考力・判断力・表現力を養う教育
  • 体験や対話的学びを通じて、問題解決に導く能力
  • 世界で起こっていること、日本、さらにはジブンとの関係
  • 異なる価値観を持つ人々との共生、学び合い

3.共に創る社会、共に考える教育に向けて

参加者の方々からは、「2020年の教育大改革からどう変化していくのか、われわれ教員も主体的・対話的に取り組まなければならないと感じた」など、たくさんの前向きな感想が寄せられました。「開発教育」や「国際理解教育」とよばれる教育が、これから益々必要とされる、と強く実感するご講話でした。これからの私たちの社会、そして未来を創る子どもたちの教育について、尾木ママも参加者も一緒になって「共に考える」、素晴らしい機会となりました。後半は「明日から実践!授業事例の紹介」と題して、今年度JICA教員向け研修「開発教育指導者研修」に参加いただいた3名の学校教諭の方々から実際の授業実践例の紹介に続きます。詳しくはこちら関連リンクからご覧ください。

関連リンク

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JICA地球ひろば会場は熱心な参加者であふれていました

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短編映像:尾木ママモンゴル教育現場視察(協力:NHKエデュケーショナル)

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ユーモアを織り交ぜながら熱心に語りかける尾木ママ

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参加者からたくさんの前向きなコメント・質問が寄せられました