JICAセミナー「南部アフリカ諸国のPPPによるインフラ開発の現状と課題」-南部アフリカ開発協会(SADC-DFRC)PPPネットワーク所長を招いて-

2019年4月23日

概要

会議名:JICAセミナー「南部アフリカ諸国のPPPによるインフラ開発の現状と課題」-南部アフリカ開発協会(SADC-DFRC)PPPネットワーク所長を招いて-
開催日:2019年4月23日(火)
主催:JICA
場所:東京、JICA 竹橋ビル

主な参加者

JICA アフリカ部長 加藤隆一
JICA 専門家(開発金融)福永哲也
SADC PPP Network 所長 コーガン ピレー
JICA 企画部 業務企画第二課企画役 金川 誠
JICA 民間連携事業部海外投融資課 安村幸太
JICA アフリカ部アフリカ第三課長 栗栖昌紀

背景・目的

昨今、世界的な潮流として、開発金融機関(Development Finance Institutions(DFIs))の重要性が高まっています。これは、DFIsがかねてから有する投融資の機能とともに、経済・産業・社会・人間開発において、官民連携(Public-Private Partnerships(PPP))の促進や持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals(SDGs))の達成、開発に資する国内資金の動員、公的資金と民間資金の融合(Blending Finance)、プロジェクト形成の推進、ファイナンシャル・アレンジメントの担い手といった諸点が求められる中で、DFIsがその中核的な役割を担うとの認識が高まっていることに起因します。これに伴い、SADC諸国では、DFIsを通じたPPPによるインフラ開発が主流化しつつあります。

JICAは、2016年8月にケニア/ナイロビで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)の際に実施したJICAサイド・イベント・セミナーでの議論を踏まえ、SADCの加盟国におけるPPPによるインフラ開発の成功事例集(ベスト・プラクティス集)の作成に、南部アフリカ開発銀行協会(SADC-DFRC)のSADC PPP Networkと連携して取り組んできました。

内容

JICAでは、セミナー「南部アフリカ諸国のPPPによるインフラ開発の現状と課題」-南部アフリカ開発協会(SADC-DFRC)PPPネットワーク所長を招いて-」を開催しました。

本セミナーには、官公庁、政府系機関、商社、銀行、開発コンサルタントを含め、約80名の参加を得、本分野における高い関心が示されました。

本セミナーでは、JICAアフリカ部の加藤隆一部長からの開会の辞の後、SADC-DFRCに派遣されている福永哲也JICA専門家(開発金融)より「ベスト・プラクティス集の作成の経緯と内容」が説明されました。引き続き、SADC諸国のPPPインフラ開発の第一人者で本ベスト・プラクティス集の作成に大きく関与されたSADC PPP NetworkのKogan Pillay所長から「SADC諸国のPPPによるインフラ開発の経緯・現状・見通し」に関する講演がありました。また、この機会を使って、JICA企画部の金川誠企画役及び民間連携事業部の安村幸太職員から「JICAのPPPに関する取り組み」とアフリカ部の栗栖昌紀課長から「JICAによるアフリカにおける取り組み」が説明されました。さらに、後半の質疑応答では、ベスト・プラクティス集の内容やSADC諸国のPPPに関する政策・制度、リスク・シェアリングの方法、候補案件の入手方法、SADC-DFRCとの連携のあり方、JICAのPPPプロジェクトに関する支援プログラムや条件等に関して、多くの質問が寄せられ、講演者から、逐次、回答が行われました。

資料

【画像】

南部アフリカ地域におけるPPPの重要性を訴えるSADC PPP Network 所長 コーガン ピレー氏