北岡理事長が「Think 20(T20)本会合」に登壇

2019年5月27日

【画像】

T20サミットで基調講演を行う北岡理事長

2019年5月27日、北岡伸一JICA理事長は、6月28~29日に大阪市で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に向けて開催された、Think 20(T20)(注)本会合のセッション「Achieving and Sustaining Universal Health Coverage(UHC):Role of G20 and International Community(JICA研究所が企画)」において、「UHC, SDGs, and Human Security」と題した基調講演を行いました。

北岡理事長は、人間の安全保障について、国連総会決議でその意義が確認されてきた概念であることを振り返りつつ、国際社会を脅かす危機やグローバル化の中での格差の拡大、デジタル・ディバイドや少子高齢化などの新たな課題の台頭、著しい科学技術の進歩の恩恵やリスクなどを踏まえ、今日的状況に即した「人間の安全保障」への取組みの強化の必要性が高まっていると言明。その中で、日本はUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)の推進を人間の安全保障の実現の基盤として重視しており、JICAは、自国の開発経験や教訓を踏まえ、各国並びに人々の自助努力への支援(エンパワメント)と、一過性ではない強靭な社会(システム)づくりへの支援に注力することを強調しました。

JICAは、研究機関、民間企業、市民社会、国際機関、他の開発パートナーとの連携を強化して、イノベーションを推進し、UHC、更には人間の安全保障の実現に向けて取り組んでいきます。

(注)Think 20(T20):G20(金融世界経済に関する首脳会合)のエンゲージメント・グループの一つで、G20の「アイデア・バンク」と位置づけられており、各国のシンクタンクが各種の政策課題について議論し、G20に対し政策提言を行うものです。

関連リンク