JICA港湾アルムナイ 本邦招聘を実施

2019年6月7日

概要

会議名:JICA港湾アルムナイ本邦招聘
開催日:2019年6月3日(月)~7日(金)
協力:国土交通省
場所:東京、神戸

主な参加者

  • JICA 東南アジア・大洋州部、社会基盤・平和構築部
  • 国土交通省 港湾局
  • JICA港湾アルムナイメンバー国(カンボジア、タイ、バヌアツ、東ティモール、パプアニューギニア、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス)招へい者20名 ほか

背景・目的

現在、世界の港湾インフラへの投資需要は増加傾向にあり、特にアジアにおいては運輸部門において大幅なインフラ需要の増加が見込まれています。こうした需要を捉え、本邦企業の展開をより一層、促進する必要性が出てきています。
JICAでは、港湾分野での東南アジア・大洋州地域と日本のネットワークを強化することを目的に、“同窓生の集まり”という意味で、これまでに研修等で招聘した港湾関係の幹部職員を中心とした「JICA港湾アルムナイ」を立ち上げ、ネットワーキング化のための継続的な情報・意見交換の場を作ることを計画し、6月3日~7日に「JICA港湾アルムナイ」活動の一環としてカンボジア、タイ、バヌアツ、東ティモール、パプアニューギニア、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスの11か国より20名の港湾関係者を招聘しました。

内容

本招聘では、港湾・管理運営セミナーを開催し、JICA港湾アルムナイメンバー各国が抱える港湾運営・技術基準に関する課題の共有を行ったほか、ライフサイクルコスト(LCC)をテーマとした日本の技術基準について、講演が行われました。
また、港湾関係日本企業とのネットワークを深めるため、海外港湾物流プロジェクト協議会(注1)ASEAN・大洋州ワーキンググループのメンバー企業による日本技術の紹介や、JICA港湾アルムナイメンバー国の港湾分野での関心を聞きとるための意見交換が行われました。意見交換では、アルムナイメンバーより、日本の技術基準や各企業の技術に関する質問が多く寄せられ、日本との今後の協力への期待がうかがえました。

その他本邦招聘期間中には、神戸にて開催された国際航路協会(PIANC)(注2)の年次総会に出席し、アルムナイメンバー4名が自国の港湾開発の経験と特徴につき講演いただいたほか、東京港及び神戸港にて、日本の港湾開発・運営が実際にどう行われているかを視察いただきました。

同JICA港湾アルムナイの招聘は年に2回を目安に今後も継続して実施をする予定です。

(注1)海外港湾物流プロジェクト
海外での港湾物流プロジェクトを官民協働で推進するため、官民の意見交換を行う場として設立され、1)官民情報の共有、意見交換 2)官民協働でのセミナー開催 3)訪日ミッションの受入れ等を行っている。

(注2)国際航路協会(PIANC)
港湾・航路等の技術的課題に関する調査研究等を通じた水上交通の維持・発展を目的とし、1885年に設立され、港湾・航路等の技術的課題に関する調査研究、開発途上国への技術援助などを行う非政治的・非営利的国際機関。

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国土交通省港湾局長表敬訪問

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Lou氏によるアルムナイ代表あいさつ

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国総研宮田室長による講演

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日本の技術紹介・ネットワーキングセミナー及び交流会

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東京港国際クルーズターミナル建設予定地にて