「モロッコ王国投資セミナー」を開催しました

2019年6月25日

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駐日モロッコ王国大使館 ブフラル大使(撮影:UNIDO)

国際協力機構(JICA)は駐日モロッコ王国大使館との共催で、6月25日(火)、JICA中部センターにて「モロッコ王国投資セミナー」を開催しました(後援:外務省、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)、国連工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所、中小機構中部本部、名古屋商工会議所、中部経済連合会)。モロッコに関心を有する民間企業や関係機関等から49名が参加し、時にメモを取りながらスピーチやプレゼンテーションに熱心に聞き入りました。

今回セミナー開催の背景(モロッコが重点とする自動車産業と中部地方との親和性、モロッコと岐阜県との友好関係等)についての説明を皮切りに、名古屋市内の大学に留学中のABEイニシアティブ学生4名の紹介、続いてブフラル駐日モロッコ王国大使のスピーチ、黒川前駐モロッコ大使のプレゼン、UNIDO安永所長のプレゼンにて第1部を終了しました。前半質疑応答ではブフラル大使への質問が出され、また休憩時間には参加者が前半登壇者に対し個別に質疑応答を実施する等、参加者の関心の高さが見られました。

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JICAモロッコ事務所 辛島所長

第2部ではJICA中部連携推進課からJICAの中小企業支援スキームについてのプレゼン、JICAモロッコ事務所からの民間連携事業を中心としたモロッコにおけるJICA事業紹介、更に現在JICAの中小企業支援スキームを活用してモロッコで活動している企業から2社(群馬県高崎市のMARS Companyと福岡県福岡市のエコステージエンジニアリング)が事例紹介を実施しました。最後にABEイニシアティブ学生4名より、今後の日本企業に対し期待することや自身のキャリアプランなどの発言を挟み、JICA中部からの閉会挨拶をもって終了しました。

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ABEイニ生(撮影:UNIDO)

参加者からは、モロッコについての基礎情報や投資環境についての理解が得られ、今後の事業進出について前向きに検討するといった声が多く寄せられました。さらに、セミナー終了後の名刺交換セッションにおいては事例紹介を実施した企業に対し積極的に情報収集を実施する企業、また関係者に個別に質疑を行う企業・団体が多く、当初の予定を大幅に延長し1時間近くの時間を割くこととなり、盛況のうちにセミナーを終了しました。

JICAは、今後もモロッコの持続的な開発のため、また世界各地において投資環境整備や民間連携事業を推進していくと同時に、今回のようなセミナー等の各種イベント等を通じて継続的に途上国にかかる情報発信を行い、民間企業とともに途上国の開発課題解決に貢献していきます。

当日配布資料