TICAD7サイドイベント「アフリカ宇宙フォーラム」及び「SARプラットフォーム」設立に向けた取り組み紹介

2019年8月28日

第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の公式サイドイベント「アフリカ宇宙フォーラム」が開催されました。

要約

8月28日TICADサイドイベント「アフリカ宇宙フォーラム」が開催され、JICA農村開発部宍戸部長より、アフリカにおける様々な分野(森林管理・農業・インフラ管理等)の衛星データ利用の実証事業概要が紹介されました。その中でJICAとJAXAが新たに協力協定を締結し、検討を進めることとなった「SARプラットフォーム構想」が発表され、会場からは、同構想に基づいた新たな協力の推進について、期待の声が上がりました。

内容

  1. 冒頭、内閣府平井卓也宇宙政策担当大臣とアフリカ開発協会矢野哲郎会長の開会の挨拶があり、今後のアフリカと日本の宇宙協力への有意義な場となることへの期待が述べられました。
  2. JICA農村開発部宍戸部長からは、アフリカでの様々な分野(森林管理・農業・インフラ管理等)での衛星データを利用した実証事業概要を紹介しました。また、今月19日にJICAとJAXAが締結した協定に基づき、「SARプラットフォーム構想(注)」として新たに協力を進めることも発表され、会場からは期待の声が上がりました。
    (注)衛星によるレーダー画像を共有サーバーに蓄積し、国際公共財として開発途上国の各課題解決に活用する協力枠組み
  3. そのほかに、登壇者による発表やディスカッションでは、超小型衛星からアフリカと日本の宇宙協力の可能性まで、多岐にわたるトピックで議論が行われました。向井宇宙飛行士からは、宇宙技術の保健分野での応用とその重要性について、JAXA若田理事からは、開発途上国での宇宙分野の取り組みや小型衛星開発についての話題提供がありました。
  4. フォーラムの締めくくりには、九州工業大学趙孟佑教授から、閉会の挨拶があり、今後の宇宙分野での国際協力への期待が述べられました。

「アフリカ宇宙フォーラム」概要

開催日:2019年8月28日(水)
主催:内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構
場所:パシフィコ横浜アネックスホールF203会議室

主な参加者

登壇者

内閣府 平井 卓也 宇宙政策担当大臣
アフリカ開発協会 矢野 哲郎 会長
九州工業大学 趙 孟佑 教授
エジプト・アラブ共和国 高等教育・科学研究省 Khalid Atef Abdul Ghaffar 大臣

話題提供者

東京大学 中須賀 真一 教授
JAXA 若田 光一 理事
宇宙飛行士 向井 千秋 氏
JICA 農村開発部 宍戸 健一 部長
エジプト・アラブ共和国 リモートセンシング・宇宙科学局 Mohamed Zahran 会長(ラウンドテーブル・ディスカッションより)

一般参加者

約100名

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