米州開発銀行-JICA合同セミナー “IDB-JICAイノベーションデー”

2019年9月9日

国際協力機構(JICA)は、米州開発銀行(Inter-American Development Bank:IDB)との共催で、9月9日(月)、IDBワシントンDC本部にて、共同セミナー「IDB-JICAイノベーションデー」を開催しました。

本セミナーは、中南米・カリブ地域においてイノベーティブな技術の導入を推進するIDBと共に、電力セクターにおける日本の質の高いインフラにかかる知識を習得し、同地域・各国のニーズに応じた最適なソリューションを見出すことを目的として実施されたものです。本セミナーでは世界の電力セクターを牽引する本邦企業4社(株式会社チャレナジー、東芝エネルギーシステム株式会社、日本工営株式会社、三菱日立パワーシステムズ株式会社)が電力セクターにおけるAI・IoTの活用、災害に強い発電設備(垂直軸型の新型風力発電機)、水素発電、蓄電池等の技術紹介を行いました。IDBからはインフラ・エネルギー局長Agustin Aguerre氏をはじめ、エネルギー課のスペシャリスト等50名が参加し、各社のプレゼンテーションに熱心に聞き入りました。

JICAは2012年にIDBとの間で「再生可能エネルギーおよび省エネルギー分野向け協調融資(COREスキーム)」の覚書を締結しており、中南米・カリブ地域において2021年4月までに上限3,000百万米ドルの再生可能エネルギー及び省エネルギーにかかる借款案件の承諾を目標としています。同覚書締結以降、これまで7件の協調融資契約を締結しており、電力セクターにおける中南米・カリブ地域の課題解決に貢献してきました。自然災害に対する脆弱性、発電のための化石燃料輸入による国家財政の逼迫、再生可能エネルギー100%の導入目標等、様々な課題を有する中南米・カリブ地域諸国を支援すべく、今後もJICAは同地域における最大のパートナーであるIDBと共にイノベーティブな技術及び質の高いインフラの導入に向けた更なる取り組みを推進していきます。

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下川アメリカ事務所長による開会の挨拶

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日本企業による技術紹介の様子

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アグスティン局長による閉会の挨拶