JICAと高専の連携協定覚書の締結及びアイデアソン発表・審査会の開催

2019年12月18日

概要

会議名:JICAと高専の連携協定覚書の締結及びアイデアソン発表・審査会の開催
開催日:2019年12月18日(水)
主催:国際協力機構(九州センターとアフリカ部共催)
場所:福岡市赤煉瓦文化会館1階「Engineer Cafe」

主な参加者

加藤JICAアフリカ部長、原田北九州工業高等専門学校長、東田佐世保工業高等専門学校長、勇徳山工業高等専門学校長

【参加者数】約30名

背景・目的

JICAは、基礎情報収集調査「アフリカにおける破壊的なデジタル技術にかかるオープンイノベーション情報収集・確認調査(2019年2月~2020年3月)」の一環として、2019年4月から2019年7月まで「KOSEN Open Innovation Challenge」を開催。長岡、北九州、佐世保、宇部、都城、有明の6校の工業高等専門学校の学生らが、ケニア、ウガンダ、ナイジェリア、ルワンダの社会や企業が抱える問題を解決する、発電式の水道メーターやコーヒー豆の糖度を測定するアプリなどを製作し、現地にて実証実験を行うなどの活動を実施しました。

上記を踏まえ、高等専門学校の柔軟な発想とモノづくりにかかる高い技術力を開発途上国の社会課題解決に活かすため、また、国際協力の現場を日本の若者の教育の場としても活用するため、「JICA-高専イノベーションプラットフォーム」を設置し、2019年10月に長岡工業高等専門学校(長岡高専)及びNPO法人長岡産業活性化協会NAZEとの間で、同プラッフォーム設置のための連携協定を締結しました。

今般、長岡高専に続く連携協力として、JICAは独立行政法人国立高等専門学校機構(高専)北九州工業高等専門学校(北九州高専)、佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)及び徳山工業高等専門学校(徳山高専)との間で連携協定の覚書を締結しました。

内容

当日は、加藤JICAアフリカ部長、原田北九州高専校長、東田佐世保高専校長、勇徳山高専校長が署名者として参加した他、現地でデモを行った北九州高専の曽山さん、カメルーンからの留学生でもある佐世保高専のアルフレッドさんも参加し、現地でのデモンストレーションの様子を語りました。
今後、JICAは高専と連携してワークショップの開催やパイロット事業等の実施を通じ、途上国の抱える開発課題に対して日本の高専等が解決策の提案やプロトタイプの制作を行い、現地企業と協力してプロトタイプの改良などを行う等を経て事業化に取り組んでいくことが期待されます。

また、当日は今回の覚書調印式の後に、アフリカ課題解決に向けたビジネスアイデアを発表・審査するピッチイベント「FUKUOKA x AFRICA = INNOVATION:拓く、掴む、アフリカの可能性」が九州センター主催で開催され、福岡の企業等5グループが参加しました。
審査の結果、ウガンダの農家の農業技術向上のため農家間(P2P)による情報・技術のネットワークを構築する提案を行ったグループが最優秀に選ばれ、同グループは今後現地渡航し事業検証を行う予定です。
同イベントの詳細については、九州センターHPに掲載している以下のページをご覧ください。
「TICAD7広報シリーズ企画「FUKUOKA x AFRICA = INNOVATION」第3弾イベント、発表・審査会「拓く、掴む、アフリカの可能性」を開催しました!」

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プラットフォーム説明

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プロトタイプ実証実験成果報告

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プロトタイプ実証実験成果報告

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覚書署名者と学生