「日イ官民連携による中小企業支援セミナー・商談会」を開催-JICA、中小機構、JETROによるインドネシアにおける初の共催イベント-

2020年1月15日

概要

セミナー名:日イ官民連携による中小企業支援セミナー・商談会
開催日:2020年1月15日(水)
共催:(独)国際協力機構(JICA)インドネシア事務所、(独)中小企業基盤整備機構(中小機構)、(独)日本貿易振興機構(JETRO)ジャカルタ事務所、信用中央金庫
後援:PT. Bank Maybank Indonesia
場所:PT. Bank Maybank Indonesia Ball room

登壇者

インドネシア工業省 中小企業総局 金属機器・電気電子・輸送機器局
Ir.Endang Suwartini,M.Sc局長
信用中央金庫 室谷 武彦 常務理事
中小機構 村井 振一 理事
JICAインドネシア事務所 山中 晋一 所長
JETROジャカルタ事務所 鈴木 啓之 所長
PT. Asuransi MSIG Indonesia 工藤 信介 Technical Advisor
中小機構 永江 勉 販路開拓支援アドバイザー

(注)当日は98人が参加

背景・目的

インドネシア事務所では、現地において、従業員の賃金上昇や部材の調達コスト上昇等により経済環境が厳しい中、中小企業の海外展開支援に関する豊富な経験・ノウハウ、人材を有するJETRO、中小機構、信金中央金庫と連携し、一体となって情報やビジネスマッチングの機会を提供することを目的に、4機関合同でのセミナー・商談会を開催しました。なお、今回のイベントは、中小企業の海外展開を支援している政府機関であるJICA、中小機構、JETROによるインドネシアでの初めての連携事業となります。

内容

  • セミナーは、2部構成で実施しました。前半は、インドネシアが2030年に世界の10大経済国になること目標として掲げる「Making Indonesia 4.0」をテーマに、JICAインドネシア事務所がモデレーターとなり、インドネシア工業省から中小企業総局 金属機器・電気電子・輸送機器局 Ir.Endang局長をお招きし、(独)中小企業基盤整備機構 永江販路開拓支援アドバイザーとともにトークセッション形式で実施しました。Ir.Endang局長からは、Making Indonesia 4.0を進める上でインドネシア企業と日系企業との連携は必要不可欠であることに言及される一方で、日系企業にとって最適なビジネスパートナーを見つけることの難しさに議論が交わされ、双方の理解がより一層深まりました。
    後半は、PT. Asuransi MSIG Indonesia 工藤 信介 Technical Advisorをお招きし、「インドネシアにおける災害リスク等と対応」について講演いただきました。インドネシアでは、地震、津波、噴火等の自然災害が多く発生しており、日系企業にとって、災害リスク等への対応は重要な経営課題の一つとなっております。ジャワ島の地震リスクなどの自然災害や火災等のリスクについてご説明を頂くとともに、主な災害リスクである火災に関して、自社の防火・防災体制のチェック方法等をご紹介して頂きました。
  • 商談会は、日本企業8社のブースを設置し、インドネシア企業と51件の商談を実施しました。JICAからは中小企業・SDGsビジネス支援事業(中小企業支援型)を実施中の3社の企業が参加しました。商談にあたっては、事前に参加企業から相手に求める条件をヒアリングし、商談相手となるインドネシア企業をマッチングしました。マッチングにあたっては、中小機構が運営する国内中小企業と国内外の企業をつなぐビジネスマッチングサイト「J-GoodTech」を活用して商談相手を探しました。参加者からは、「普段では出会うことが難しいインドネシア企業と商談することができた」、「インドネシアで新しいビジネスの可能性を検討することができた」といった声が聞かれました。
  • 参加者からは、各機関の支援事業を持ち寄ることにより、インドネシアでビジネスを検討している企業及びビジネスを始めている企業が求める情報やビジネスチャンスの機会が得られたなどのご意見が寄せられました。官民それぞれの機関が一体となって連携を深め、日系企業向け支援を協力していくことについてその重要性を認識するセミナーとなりました。

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JICAインドネシア事務所 山中所長によるご挨拶

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インドネシア工業省 中小企業総局 Ir.Endang局長とのトークセッション

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日系企業とインドネシア企業による商談会の様子