北岡理事長がSDGsグローバルリーダー・コース研修員に講演

2020年1月17日

2020年1月17日、北岡伸一JICA理事長が、SDGsグローバルリーダー・コース研修員のネットワーキング会において、「日本の近代化の歴史」をテーマに講演を行いました。

SDGsグローバルリーダー・コースは、アジア、大洋州、中南米、アフリカ諸国の行政官等が、日本の大学院の博士・修士課程で学び、学位取得を目指す長期研修プログラムであり、現在、100名を超える研修員が日本各地で修学しています。このコースは、研修員が将来、各国が抱えるSDGsの政策課題の解決に向け、政策決定に深く関わるトップリーダーとなること、そして、日本の関係者(官公庁、民間企業、大学、NGO、JICA等)と各分野のネットワークを構築・強化し、結果として、日本を良く知る人材の育成、日本との繋がりを強化することを目指しています。

北岡理事長からは、明治維新の過程で、日本のリーダー達が実施した様々な改革(廃藩置県、外国からの知見・技術導入、能力主義の人材登用など)について説明し、「日本の近代化の経験は、研修員の母国の発展の参考になる点が数多くある」と強調し、研修員は熱心に耳を傾けていました。

「自由で開かれたインド太平洋構想」についても紹介し、自由・平和・法の支配などの普遍的価値観(ただし、各国の歴史や文化、発展段階などを踏まえて柔軟に定義された普遍的価値)を日本と共有する国々との関係が重要であること、また、研修員が日本での学びを経て、日本と研修員の母国との関係強化に貢献することへの期待を述べました。

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北岡理事長の講演後は、参加した研修員と各国を担当するJICA職員との間で、研修員の研究テーマ、各国が抱える開発課題等について意見交換会を行いました。

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