TICAD7サイドイベント:女性と少女が変えるアフリカの未来-ビジネスを通じた社会変革の可能性-

2020年3月11日

報告書を発刊しました

概要

会議名:女性と少女が変えるアフリカの未来-ビジネスを通じた社会変革の可能性-
報告書発刊日:2020年3月11日(水)(セミナー開催日:2019年8月28日(水))
主催:国際協力機構(JICA)、横浜市、外務省
場所:パシフィコ横浜 展示ホールB

主な参加者

【主催者代表】
林文子横浜市長、阿部俊子外務副大臣、加藤宏JICA理事

【基調講演者】
ヌゴジ・オコンジョ・イウェアラ氏(Gaviワクチンアライアンス 理事長)

【パネリスト】
レジーナ・ホヌ氏(Soronko Solutions 最高経営責任者)
オランレワジュ・アデロイエ氏(Babymigo 最高経営責任者)
ノエル・アーヤンイジュカ氏(EcoSmart Uganda 最高経営責任者)
森剛士氏(株式会社ポラリス 代表取締役)
ジェニファー・ブランキ氏(アフリカ開発銀行 副総裁(農業・人的資源・社会開発担当))

【コメンテーター】
スザンナ・ムーアヘッド氏(経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会(DAC)議長)

【モデレーター】
田中由美子氏(JICAシニア・ジェンダー・アドバイザー)

背景・目的

2019年8月に横浜で開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に際し、国際協力機構(JICA)は、横浜市、外務省との共催で、女性をとりまく社会課題の解決に向けたソーシャルビジネスの推進をテーマにしたサイドイベントを開催し、この度報告書を発刊しました。

内容

このサイドイベントは、女性をとりまく社会課題を解決し、女性の新しい働き方や生き方を創り出すビジネスの推進を目的として開催したものです。阿部俊子外務副大臣や、林文子横浜市長など、政府や自治体の代表に加え、市民団体や民間企業、国際機関から約400名の参加がありました。

基調講演には、世界銀行副総裁やナイジェリア財務大臣を歴任したヌゴジ・オコンジョ・イウェアラ氏が登壇し、アフリカの女性たちは着実に前進してきている一方、質の高い教育へのアクセスや経済的な自立、意思決定への参画など、様々な課題に直面していると述べるとともに、女性と男性が連帯して社会変革を起こしていくことの必要性を訴えました。

続くパネルディスカッションでは、アフリカと日本で女性をとりまく社会課題の解決に挑戦する社会企業家が登壇し、低価格で環境にやさしい生理用ナプキンの開発・普及や、女性や少女のデジタル技術へのアクセスの推進、妊産婦が産前産後を通じて医療関係者に相談できるアプリの開発、シングルマザーの就労や自立支援等の取組が紹介されました。また、アフリカ開発銀行や経済開発協力機構(OECD)開発援助委員会(DAC)の代表が登壇し、政府・民間企業・市民社会・国際機関など多様なアクターが協力して、女性や少女が能力を発揮できる社会の構築をダイナミックに進めていくことの重要性が議論されました。

女性をとりまく社会課題の解決に取り組むビジネスは、新たな価値や市場を創り出し、社会変革をもたらしています。このような動きを更に推進していくために、関係者間の連携強化や、女性たちの課題解決のための活動やビジネスへのさらなる投資と行動の強化が呼びかけられました。

資料

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基調講演でアフリカの女性との連帯を訴えるオコンジョ氏

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パネルディスカッションの様子

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ガーナ、ウガンダ、ナイジェリアの社会企業家が、女性をとりまく課題解決のための取組を紹介