−マイクロソフト社よりUS$25,300の支援決定−ウズベキスタン日本人材開発センター聴覚障害者向けITコース

2011年7月27日

授業風景

ウズベキスタン日本人材開発センター(UJC)では、2005年1月よりウズベキスタン聾唖者協会と協力し、聴覚障害者の職業訓練及び社会進出支援を目的にコンピューターコースを開講してきました。本コースで学ぶのは主にタシケント市内の聾学校に通う児童や学生、また聾学校の卒業生や聾学校教師といった社会人で、これまでに延べ714名の修了者を輩出しています。実際に講師を務めるのも、同じくこのコンピューターコースの講師養成講座を修了した聴覚障害者で、その授業風景は静かながらも手話を通じた活発なやりとりを見ることができます。
 UJCの社会貢献活動の一環として始まった本コースでは、開講当初より受講者から参加費は一切いただいていません。そうはいっても、コースの運営には機材やプログラムの定期的な更新、講師謝金といった一定の資金が必要となります。UJCの将来的な自立に向け、民間企業のCSR(Corporate Social Responsibility)活動をコース運営に取り込むことができないかを模索し始めたのが、今回マイクロソフト社から支援をいただくにいたる出発点となりました。

今年3月、JICA本部の日本センター担当者が国内のマイクロソフト社を訪問、UJCの聴覚障害者向けITコースについて説明を行い、同社のCSR活用の可能性につきお話を伺ったところ、中央アジア地域を担当する欧州マイクロソフト社(ドイツ)に直接働きかけてはどうかとのアドバイスをいただきました。また、その際センターの自立発展性を促すためにも、現地スタッフが中心となって企業とのパイプ作りに取り組むことが望ましいとのご意見もいただきました。これを受け、UJCの担当スタッフが欧州マイクロソフト社に連絡、NPOを対象とした同社ソフトの無償提供に関する情報を得て、早速本プログラムへの申請を行いました。

終了式

うれしい結果が得られたのは、申請から3ヵ月を経た6月末。マイクロソフト社より回答があり、教室で使用しているコンピューター24台分のロシア語版Windows7の使用権を含む25,300US$相当の寄贈が承認されました。実は、これには申請したスタッフ本人が一番驚いていたようです。
 7月に入り、学校の夏休みとともにUJCのコンピューターコースもお休み期間に入りましたが、9月からはさらに新しいレベルのコースを立ち上げるべく準備を進めています。今回、寄贈いただいたプログラムを活用し、引き続き当地の聴覚障害者の皆さんに充実したコースを提供していく所存です。最後に、この場をお借りしてライセンスを寄贈くださったマイクロソフト社始め、これまで尽力いただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

業務調整 木村 亜未