VJCC「経営塾」第3期 塾生の声を聞きました!

2012年10月10日

閉講式では各塾生に関講師から激励の言葉が贈られた

2011年10月より、10カ月にわたり企業戦略から生産管理、マーケティング、人材開発など多岐にわたり経営について学んできた「経営塾」第3期生の23人。主に中小企業の経営者や幹部である彼らはどのような動機で「経営塾」を受講し、研修から何を得ているのか。ここでは第3期生の代表を務めたグエン・ティ・ラン・アインさん、開講式での決意表明を行ったグエン・ミン・ヴィエトさんの声を紹介します。

グエン・ティ・ラン・アインさん(ハイエン社 代表取締役社長)

グエン・ティ・ラン・アインさん

台所・洗濯関連用品を取り扱うハイエン社を1993年に設立し、現在はその代表取締役社長を務めています。設立後、経験や勘に頼りながら経営してきましたが、日本企業のクライアントが増えてきたことや、日本の企業文化を学んだ人を通して初めて「企業経営」の概念を知ったこともあり、日本式経営を学びたいと思いました。そして2007年からハノイの日本センターのビジネスコースを受講し始めました。

日本センターで学ぶ前は「学習より実務が大切」と思っていましたが、日本センターの先生たちの実践に裏打ちされた深い理論に触れ、そして懇切丁寧な指導を受けるうちに、学ぶことの重要性に気付きました。人材育成や研究開発、生産プロセスや技術に関する考え方は全く変わり、実践面でも、自社内での企業理念の浸透、生産計画の策定などもできるようになりました。そうしたビジネスに役立つ知識に加え、特に印象的だったのは、日本センターの先生たちが「企業人は自社のためだけでなく、ベトナム全体の発展に貢献すべき」という考え方を教えてくれたことです。

また、この期の代表として谷崎泰明駐ベトナム日本大使とお会いする機会がありましたが、大使を通して日本人の寛容さや、困難を乗り越えようとする心意気が伝わってきました。企業人はあらゆる困難をビジネスチャンスに変えて行く不断の努力が必要だと、心に刻みました。

3年前に一時期、「自社の経営チームの育成はほぼ終わったのだから、引き継ぎをして少し休みをとり、子育てに専念しようか」と考えたことがありましたが、「経営塾」での経験を通して、私はまだ大したことをしていない、と気付きました。

今後は、経営塾のメンバーで作る「経営塾クラブ」に参加し、政府に経済界の「声」を伝えて行くための活動をしようと思います。また、後進の若い企業人たちの育成にも力を注ぎ、国の発展に貢献したいと思います。

グエン・ミン・ヴィエトさん(グリーンサン株式会社 会長)

グエン・ミン・ヴィエトさん

1996年に日本に留学し、国際学友会日本語学校、八戸高等専門学校を経て、東京工業大学で電気工学を学びました。2003年にベトナムに帰国し日系のソフトウェア企業でソフトウェア開発管理の仕事に携わった後、2005年にグリーンサン株式会社を設立し、日本向けソフトウェア開発事業を始めました。

その後、日越翻訳事業を開始するとともに、グリーンサンコンテンツ翻訳会社を設立しました。さらにIvy日本語学校を買収し日本語教育事業を、そしてAsoft社を買収しベトナム国内向けに経営管理用のソフトウェアを提供するサービスを開始しました。現在ではグリーンサンコンテンツ社は日越翻訳業界のトップクラスの企業に成長し、またグループ全体で従業員が120名を数えるほどに成長しています。私はこれら4社の会長を務めています。

しかし、試行錯誤を重ねながら経営に取り組んできましたが、もともと技術者出身のため経営の知識が不足しており、また会社規模も大きくなってことから「本格的に経営を学ばなければ」という思いに駆られ、「経営塾」に入りました。

「経営塾」で学んだ中で、特に良かったのは生産管理方式について学ぶことができたことです。ここで学んだことを生かし、製品品質の安定・向上、またそれを支える人材育成をより進めることができました。

第3期生 23人が卒業

ただ、「経営塾」で学んだことはまだ基礎に過ぎません。ここで得た知識をもっと深め、自社経営に応用し事業を発展させていきたいと思います。将来は、日本・ベトナム両国での幅広いネットワークを生かし、ベトナム進出する日本企業向け投資コンサルティングにも取り組んでいきたいと思っています。