ビジネス人材育成が築く信頼関係の輪、「カイゼン協会」−モンゴル・日本人材開発センター

2013年1月8日

年の瀬を控え、今年も「カイゼン協会」のパーティがウランバートル市内で盛大に行なわれました。

「カイゼン協会」は、モンゴル・日本センタービジネス人材育成コース第2期生(2002年度)を中心に設立された任意団体です。ビジネスコースを通じて得た知識経験の普及、そして実際のビジネスにおける実践経験を相互に学びあうことを目的としています。

カイゼン協会オチル会長の開会スピーチ

カイゼン協会の会長を務める、モンゴルを代表するビール会社のチンギスビール社社長のオチルホヤグ氏による開会挨拶に続き、ヒシゲジャルガル幹事の司会により、本年度のビジネス人材育成コース(第12期「通常コース」)受講生及び過去の受講生が挨拶を行ないました。いずれの皆さんからも、日本センターでの研修の質の高さや実際のビジネスにおける有用性について、賞賛の言葉を頂きました。

ビジネスコース12期生による自己紹介

印象的だったのは、昨年(2012年)9月に札幌で実施された経営管理研修に参加したグループからの「報告」でした。この研修には、ビジネスコースの成績優秀者などが参加していますが、いずれも企業のオーナーや経営幹部です。参加者のうち4名がパーティに出席しましたが、札幌での研修がいかに素晴らしいものであったかについて、異口同音に語られました。「日本センターで学んだことが、実際の日本の企業現場で息づいていることが肌で感じられた」「小林好佐先生による講義を通じ、カイゼン活動や5Sなどの日本的経営の特質について、一層理解が深まった」「地元企業との交流の機会を設定して頂くなど、JICA札幌センターのきめ細やかな配慮に深く感謝している」等々。

2012年度経営管理研修(札幌)参加者によるスピーチ

また、この研修に参加したムンフバット氏は、自らが社長を務める家具会社の工場が、11月の不審火により焼失するという災難に遭ってしまったのですが、同氏の挨拶では、「日本センターや札幌の皆さんからは、間をおかず、多くのお見舞いの言葉を頂いた。これは私の一生の財産。この励ましを胸に、これまで以上に復興することを誓います」と、涙ながらに語り、パーティ参加者からの盛大な拍手を受けていました。

日本センターを初め、JICA国内機関そして多くの関係者の方々の指導を通じて培ってきた、こうしたモンゴルの実業家や経営幹部との強い絆は、日本とモンゴル共通の財産だということを、改めて感じました。良質かつ先進的な経営指導を通じ、今後ともモンゴル経済の発展に貢献していくことはもちろんですが、こうした信頼関係を支えに、両国のビジネス交流の促進を図っていくことも、これからの日本センターに課せられた重要な使命です。新年を迎えるにあたり、そうした思いを胸にパーティ会場をあとにしました。(JICAチーフアドバイザー 神谷克彦)