農工商連携でラオスの農業ビジネスの活性化を−ラオス日本センター

2013年8月2日

東京農業大学国際食科情報学部 門間教授の講義

7月17日(水)から19日(金)までの3日間、ラオス-日本センター(Laos Japan HumanResource Development Institute”LJI”)にて80名近い参加者を得て、第3回ビジネスフォーラムが開催されました。昨年のテーマ“経営者のリーダーシップ”に続いて、今回は“農工商連携によるラオス農業ビジネスの活性化”です。

ラオスは人口の75%が農業に従事、あるいは関わっているとされますが、GDPにおける占有率は30%と低く、また近代化も遅れています。世界中で食の安全が問われている今、潜在的な成長力を秘めたラオス農業の活性化をビジネスの視点で捉え、今後輸出を視野にどのような可能性が見いだせるのか、3日間にわたり、熱のこもった意見交換が展開され、参加者一同でラオス農業ビジネスの将来に対する大きな期待を共有しました。

ゲストスピーカーには東京農業大学、国際食科情報学部の門間(もんま)教授を招聘し、またラオス側からはラオス大学農学部副学部長はじめ、豚7頭からビジネスを始め今は傘下に建築、不動産、コンサルタント、農産品加工等7つの会社を収める経営者であり、ラオス商工会議所、農産加工協会の会長でもあるMr.Phouvong Korasackさんにも、自らの成功体験を語ってもらいました。

フォーラムでは門間教授より、二宮尊徳や上杉鷹山らに始まる江戸時代からの日本での村興しの事例や、現在の日本でのODOP(一村一品運動)の成功事例を紹介、いかに日本が江戸時代から現在にいたるまで常に時代の先駆者と言われる人達のリーダーシップで成長してきたかが語られました。参加者の中にはLJIのMBAプログラムの修了生も含まれており、農業をビジネスとして捉える萌芽が感じ取られました。

最終日には参加者が自らの農業体験を語り、多くの成功事例を紹介しました。中にはラオス日本センターの発足当時の受講生の成功体験談もあり、改めて人材育成の重要さをスタッフ一同感じ取りました。

参加者全員でパラシュートライス体験

またイベントとして、前述のKorasack氏が経営する55haの農場を実際に参加者が訪れ、養魚場や水耕栽培による葉物野菜の生産現場、オーガニックの米栽培、また現在は3000頭規模の養豚場を視察することが出来ました。現場視察の最後には、オーガニックで栽培された苗の束を田んぼに蒔く、パラシュートライスと呼ばれる方法で参加者一同田植えに参加するという貴重な体験もしました。

ラム酒製造所での試飲の様子

最終日19日の午後は、日本の企業OBが力を合わせて起業したラム酒の製造所を見学に行きました。ここでは、砂糖キビの搾りかすではなくサトウキビジュースからお酒をつくるという、世界でも珍しい手法をとっていますが、それらが日本の市場で受け入れられている状況を日本人経営者から説明を受けました。ラオスの農業をどうビジネスとして展開するか、大きなヒントを得たフォーラムとなりました。

ラオス日本センターでは今後もビジネスフォーラムの開催を通じて、ラオス国内のビジネスネットワークの拡大や参加者の経験交流などを図りたいと思っています。