2013年度 留学フェア参加大学の声−筑波大学−

2014年4月7日

筑波大学比較文化学類准教授の加藤百合氏

2009年からカザフスタン・キルギスの日本センター留学フェアに継続的に参加している筑波大学。その担当者である比較文化学類准教授の加藤百合氏に、同フェアへの参加意義をお尋ねしました。

「中央アジアは、カザフスタンのように石油などの資源に恵まれた国があり、日本の資源外交にとって重要な地域です。また、大学の立場から見ると、ソ連時代に十分な地域研究が行われてこなかったこともあり、アカデミックの観点から取り組むべきことが多く残されています。さらに、特にカザフスタンやキルギスは、大学教育にも熱心かつ親日的で、日本への留学意欲も高い学生が多く、日本にとっては有望な留学生の獲得市場でもあります。

キルギス留学フェアでのプレゼンテーション

筑波大学は2007年、ウズベキスタンに中央アジア事務所を開設し、中央アジア諸国の有力大学などとのネットワーク構築を進めてきました。こうした当大学自身の取り組みに加え、日本センターの留学フェアを通じて、キルギスのビシュケク人文大学、キルギス民族大学との間に学術交流協定を締結できたことに深く感謝したいと思います。こうした協定を通して、近年、中央アジアから当大学に来る留学生の数は増加傾向にあります。さらに、当大学からこれらの国に留学する日本人学生もおり、卒業後、大学の教員や総合商社の社員などとして活躍しています。

カザフスタン留学フェアでの個別ブースセッション

留学フェアは非常に重要です。今後、より多くの大学が参加するようになるのが望ましいですが、日本にとってのこの地域の重要性に鑑みると、参加大学数の多少にかかわらず継続的に開催してもらえればと思います。」