第5期モデル企業育成診断指導プログラム成果発表会と記念講演会−モンゴル日本センター

2015年2月13日

Batbaigali社による発表

モンゴル日本センターでは、JICAの支援により2009年度から、モンゴル産業をけん引する潜在力を有する中核・中堅企業の育成を目的に、参加型による短期集中の経営指導を行ってきています。これまでにErdenet社、チンギスハーン空港、Everyday社(食品輸入・販売)、Himon社(建設)、Nuudelchinグループ・Mondulaan社(鉱山開発)、Shilen Khiits社(ガラス・太陽光パネル組立)、Monenzyme社(医薬・化粧品製造)、Jur Ur社(ベーカリー・レストラン)、Gobi Khangai社(家具製造・販売)などがこのプログラムを受講しています。

2月7日、2014年度に指導を受けた以下の4社及び同プログラムの入門編となる企業内研修を受講した1社による成果発表会を開催しました。土曜日の午後にも関わらず約120名の来場があり、発表者に多くの質問がなされるなど、会場は大変活気に満ちていました。

・Sinchi Oil社(石油輸入、小売り・卸売、建築業)
・Batbaigali社(ケーキ製造・販売、ベーカリ、ファストフード)
・Gereltjin社(建設、貿易、真空窓・真空ドア製造)
・Erdenet Carpet社(Carpet製造・販売、Cashmere 製品)
・MNO社(鉱山・採掘/企業内研修)

Erdenet Carpet社による発表

モデル企業育成プログラムでは、対象企業に対するヒアリングを元に、企業の実情にあわせ、組織・事業計画策定から人事管理、マーケティング、生産管理、5S・カイゼンなど、幅広い指導を行います。企業の質的な変革が業績にインパクトを与えるまでには本来長い時間がかかりますが、これに向けた気づきやきっかけづくりとなることを念頭に、包括的な指導を目指しています。

また、モデル企業診断指導成果発表会に併せ、日章自動車興業(株)代表取締役小林勉氏及び経営コンサルタントの足立武士氏をお招きし、講演会も実施しました。

会場の様子

日章自動車は、創業以来40年にわたり、埼玉県内で主にタクシーやトラックなどの事業用自動車の整備を手掛けています。事業用車を手掛けるという観点から、同社は、「止めない整備」そして「お客様に長く・調子よく・快適に乗っていただく」ことをモットーに掲げ、そのために、5Sを徹底した自動車整備を通して、お客様に万全の安全・安心を提供することを経営理念にしておられます。

講演する小林社長

足立氏の指導そして小林社長のリーダーシップの下で顕著な成果を挙げてきた同社の5Sへの取り組みは内外から注目されており、JICAやHIDAなどを通じて各国からの視察なども受け入れています。もっとも、業界全体の悩みである若手技術者の確保は同社でも課題とのことで、将来の海外ビジネスの展開も視野に入れた技術者の育成を広く行うこととしており、モンゴルからも若手人材を受け入れる予定とのことです。

講演する足立氏

本講演では、今回この準備のために来訪された同社の皆さんに、5Sへの取り組みや考え方についてご紹介頂きました。会社の全スタッフが参加して5Sに取り組むまでのご苦労、とりわけ何のために何を目指してこうした活動を行うのかの意思統一のプロセスについて、現場での工夫を織り交ぜつつ、大変興味深いお話を伺いました。
来場者の多くが真剣にメモをとっていたのが印象的で、貴重な機会を提供できたのではないか、と思います。ご多忙のところご協力頂いたお二人には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。