地方1日セミナー in タウンジー −ミャンマー日本センター

2015年5月18日

シャン州においての政治、経済の中心となる都市タウンジー

シャン州タウンジーにて竹井講師による地方1日セミナーが5月9日と10日に実施されました。竹井講師は豊富なビジネスでの経験を持ち、これまで他国の日本センターにても講師として活動しており、本MJCでは主に起業家コース等の講師として活躍しています。本セミナーは地域の能力向上を目的としたものであり、これまで Nay Pyi Taw、 Mandalay、 Monywa、 Lashio、 Pyaiで行われてきています。

タウンジー商業局Trade Promotion CenterのU Aung Kyaw Nyunt氏

9日のセミナーでは主にタウンジーの商業局、工業局、農業局、計画局等の行政官、総勢40名を対象として「Creative Thinking for Policy Making」が行われ、また10日のセミナーでは当地の商工会議所関係者や経営者22名を対象に「Change and Chance」が行われました。

なお、本セミナーは、タウンジー商業局のTrade Promotion Center所長であるU Aung Kyaw Nyunt氏が実施に向け積極的に対応され実現しました。

あるグループワークにて発表されたチャート

「Creative Thinking for Policy Making」では、近年の民主化、グローバル化による環境の変化を迎えているミャンマーにおいて、どのような新しい政策アイデアが求められるのか、主にブレインストーミングの手法を参加者に紹介しながら、参加者に創造的に考えるための訓練をしました。参加者がテーマに関連する様々なアイデアを出し、それらを整理した上で改めて俯瞰する過程の中で、新たなアイデアや考え方がグループメンバーとの協議を経て生まれてくることを期待したものです。今回セミナーには幅広い分野の行政官が参加したため、様々な観点や立場からのグループワークとなりました。

グループワークにて議論をする参加者

「Change and Chance」でも同様に環境の変化に対応するべくブレインストーミング手法を用いて、それら変化の状況を認識した上でどのようなビジネスアイデア、チャンスが考えられ、また想定できる様々な観点から分析を試みて課題を抽出していくものです。タウンジー商工会議所のメンバーは農業分野への関心が特に高く、例えば当地で産出しているマンゴーの付加価値をいかに高めるのかというテーマで協議するグループがありました。

竹井講師による講義を聞く参加者

このような自らが考えて行う講義は初めてであったという意見が参加者から多くあがっており、当地の方々に刺激を与えることができたと思います。