現地エネルギー産業リーディング企業向けビジネスコースの実施−キルギス日本センタ−

2015年6月11日

2015年3月11日から4月30日にかけて、キルギス共和国日本人材開発センター(KRJC)はガスプロム・ネフチ・アジアの経営幹部約20名に対してビジネスコースを実施しました。

ガスプロム・ネフチ・アジアのガソリンスタンド

天然ガス生産と供給においては世界最大、エネルギー産業企業としては米国エクソンモービル社に次ぐ世界第2位の企業である露ガスプロム社の100%子会社として石油製品生産・販売を一手に展開するのが「ガスプロム・ネフチ(ネフチはロシア語で石油の意)」です。このガスプロム・ネフチが100%出資し、キルギス国内に展開するのが、「ガスプロム・ネフチ・アジア(以下、同社)」であり、 同社はキルギス国内では石油小売り・元売り両面において最大規模を誇り、同時に他の中央アジア諸国のカザフスタンやタジキスタンにも進出しています。

同社は、キルギスにおいて2千人以上のスタッフを雇用する最大規模の企業ですが、昨今は業界の競争激化に直面しているため、より効率的に事業を展開するための改革を進行中です。そのような改革の一環として同社経営幹部20名を選抜して「厳しい競争環境を生き抜くためのスキルアップを図る」という目的で、KRJCによる同社向けのビジネスコースが実現することとなりました。

コース内容は、ビジネス・プラン、マーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、税務管理、ビジネス関連法規、財務管理、会計I&II、人的資源管理、生産品質管理の10項目からなり、KRJCが年2回実施する3カ月間の「実践的経営管理コース(通称:ミニMBA)」の構成とほぼ同様で、エッセンスを凝縮した短期集中プログラムです。

今回の同社向けビジネスコースの講義は、全てKRJCの現地講師によるものでしたが、受講者からの評価は概ね良好であり、今後、コース受講を通じて得られた知識によって、同社の経営が一層改善されることが期待されます。

KRJCは今後もキルギスの経済発展につながるような個別企業向けビジネスコース事業を拡大していくととともに、現地講師の活用を推進する予定です。