キルギス共和国日本人材開発センター開所20周年「平和の日」の開催−これまでの歩みを振り返って−

2015年8月18日

1945年8月6日広島、8月9日長崎に原子爆弾が投下されてから今年で70年を迎えます。

戦争や核兵器のない平和な世界の実現を願い、毎年8月6日、キルギス日本センター(KRJC)では「平和の日」を開催しています。この「平和の日」は、2005年から開始され、今年で第10回目の開催となりました。開所20周年を迎えた今年、これまでの「平和の日」の歩みを振り返ります。

2003年・2004年

日本センター職員がビシュケク市内にある幼児施設を訪問ました

子どもたちと折り鶴を折りました

KRJC職員がビシュケク市内にある幼児施設に訪問し、子どもたちと折り紙で鶴を折りました。これが「平和の日」の前身です。

2005年 第1回「平和の日」

KRJCで初めて「平和の日」を開催

イラスト・墨絵コーナーの様子

KRJCで初めて「平和の日」を開催しました。

当時の日本人専門家が広島・長崎原爆の様子を語るビデオを作成し、当日センター内で上映しました。

広島・長崎原爆の資料展示、折り鶴コーナー、ビデオコーナー、イラスト・墨絵コーナーを設け、様々な形で平和を祈りました。

2006年 第2回「平和の日」

用意したノートには来訪者の平和への思いがつづられました

ビデオコーナーで映画「火垂るの墓」を鑑賞する様子

1冊のノートを用意し、来訪者に平和への思いを記入してもらいました。世界や日本の平和を願う心のこもったメッセージが沢山寄せられました。

2008年 第3回「平和の日」

静かに鶴を折り続ける来訪者

習字で「平和」、平和についての墨絵を書く様子

館内と屋外に、訪れた方が折った鶴が飾られました子

現在開催している「平和の日」の形が完成しました。

第1回「平和の日」で実施した、広島・長崎原爆の資料展示、折り紙コーナー、ビデオコーナー、イラスト・墨絵コーナーを充実させました。各コーナーは、次のような内容です。

●広島・長崎原爆の資料展示コーナー
佐々木貞子さんを紹介したアニメ映画の上映、ポスター掲示、広島・長崎原爆に関する資料の掲示

●折り紙コーナー
来訪者とともに折り鶴を折り、千羽鶴にして広島平和記念文化センターへ送付

●ビデオコーナー
ドキュメンタリー映画「ヒロシマ、母たちの祈り」・「ヒロシマの証言」・「ナガサキの少年少女たち」、アニメ映画「はだしのゲン」・「ほたるの墓」を上映(ロシア語の字幕または音声吹替え)

●習字・墨絵コーナー
習字で「平和」、平和についての墨絵を書く

以降、今回の2015年まで同様の形で開催しています。2012年の第7回「平和の日」では、これらに加えて2011年3月11日に起きた東日本大震災の被害の状況や被災者の声なども紹介しました。来訪者からは、平和への思いと共に、復興への祈りが数多く寄せられました。

第10回目となる今回の「平和の日」も、多くの方がKRJCで平和を祈りました。毎年作成している千羽鶴は、イベント当日にセンターで折られる他、当日までにも数多くセンターに届けられており、その数は増え続けています。今年は、終日静かに鶴を折り続ける人の姿も見られました。後日広島平和記念文化センターに送付する千羽鶴は、「原爆の子の像」に捧げられています。

KRJCでは、これからもキルギスの人々と世界の平和を祈り、その気持ちが広島を経て世界中に届くように、「平和の日」の開催を続けたいと思っています。