JICAカンボジア事務のリトリート当日プログラムを企画・運営−カンボジア日本センター

2015年10月5日

CJCCでの実践例について講演するウン所長

去る9月22、23日の2日間、カンボジア日本センター(CJCC)はビジネス分野のカスタマイズコースの一環としてJICAカンボジア事務所のリトリート(社外研修)の当日プログラム内容を企画・運営しました。カンボジア事務所では、日本人・カンボジア人合わせて60名以上のスタッフが日々カンボジアの経済社会発展のために働いています。スタッフの親交と一体感を深めカンボジア事務所として更なる飛躍を図るという点で、リトリートは重要な業務として位置づけられています。

現場活性化のための案について各チームが真剣かつ笑いを交えながら議論中

1日目は、2日目に行われるグループワークの準備として、講義中心のプログラムとなりました。講義では、CJCCの伴チーフアドバイザーとウン所長が、それぞれ「現場」に関する考え方とそれに基づくCJCCでの活動実践事例を紹介しました。「現場」という考え方は日本型経営の大きな特徴であり、組織の活性化のために不可欠な考え方となります。また、フリーデスクなどのCJCC独自の特徴的な取組みについては、多くのカンボジア事務所スタッフにとって新たな視点を得るきっかけとなったはずです。終了後はチームワークを醸成するための2つのエクササイズが行われ、日常業務とは違う形でチームワークを深めました。夕食の機会には、カンボジア事務所有志の企画で長年カンボジア事務所に貢献したカンボジア人スタッフの表彰式が行われるなど忘れられない一夜になりました。

2日目のグループワークの成果発表では積極的な意見交換がなされました

2日目は、今回のリトリートのメインプログラムとなるグループワークが行われ、「現場を活性化させるための具体案」をチームで話し合い、ポスターにまとめ、発表してもらいました。日本人・カンボジア人の複数の混成チームに分かれ、現場力を高めるための様々な建設的な議論が展開されました。コミュニケーション改善のためのオフィスレイアウトの変更や情報共有のための定例会の運営改善、屋上施設の活用といった現場活性化のための新しい提案が各チームからなされました。

CJCCは設立から10年以上が経過し、その間JICAからの多大なる支援を得てここまでの運営を行ってくることができました。今回のリトリートでは、研修プログラム企画・運営という形を通じて、これまで培ってきた経験をカンボジア事務所の組織力強化に還元することができ、CJCCスタッフにとっても意義深い仕事となりました。