ベトナム日本センターで経済産業省主催のジョブフェア開催 −優秀な人材の獲得を目指して−

2016年1月12日

2015年12月26日(土)、ベトナム日本人材協力センター(VJCC-ハノイ)で、日本の経済産業省主催のジョブフェアが実施されました。これは、優秀なベトナムの人材を求める日系企業と、日系企業で働きたいベトナム人とをマッチングさせるイベントです。

関係者に挨拶をする経済産業省貿易経済協力局の鈴木企画官

このイベントに先立ち関係者の前で挨拶に立った、経済産業省貿易経済協力局技術協力課の鈴木企画官は、「今回のジョブフェアは、2014年に策定された日本再興戦略に基づいて実施するもの。是非この機会を利用して将来自社の戦力になるような人材の獲得に努めてほしい。」と語りました。

経済産業省では、フェイスブック等のSNSを活用し、元日本留学生、元JICA研修生など知日人材のコミュニティを構築する事業を実施しています。今回のジョブフェアはこのコミュニティにも参加を呼びかけ、優秀な人材の発掘につなげようとしたものでした。

VJCCは、中小企業海外展開支援の一環として、VJCC主催でもジョブフェアを実施していますが、今回は場所の提供と広報面で実施に協力しました。

各企業ブースでの様子

今回参加した日系企業は17社(パナソニック、三谷産業、テルモ、デンソー、三菱東京UFJ銀行、ヤクルト等)。VJCCの会場前には午前10時の開始を前に、開場を待つ参加者の長蛇の列ができました。午前中は、参加企業がそれぞれのブースにて自社について説明・プレゼンテーションする「情報セッション」、午後からは企業と参加者が個別に面談する「インタビューセッション」が行われ、参加者の数は430名にも上りました。

参加者は、「大学卒業後技能実習生として日本で3年間働き、ベトナムに帰国したばかり。是非日本での経験を生かして、日系企業で働きたい。」、「日本語を勉強中なので、日系企業で働き、日本語力もアップさせたい。」と、参加の理由を語っていました。また、参加企業のひとつである三菱東京UFJ銀行の平野課長は、「実際にベトナム人学生とインタビューをしてみて、良い面と悪い面を感じた。良い面は言語能力を含めベトナム人のポテンシャルの高さを感じたこと。悪い面は、ベトナム人の学生も苦労しており、もっと(企業の)情報があれば、企業に入社した際に自分ができることのイメージがつかみ易いのではないかと思ったこと。」と語りました。VJCCとしても、ジョブフェアの実施を通じ、日経企業にとっては人材の獲得、ベトナム人学生にとっては企業情報の収集と就職支援につながる機会を提供していきます。

(注)三菱東京UFJ銀行平野課長のコメントは、VTV4「ジャパンリンク」からの引用による。