シャン州のセメント工場にてテーラーメイドコースを実施−ミャンマー日本センター

2016年1月25日

セメント工場の外観

講義の様子

グループ討議の発表

2016年1月16日(土)〜17日(日)、マンダレーから山岳部方面に車で3時間ほど行ったところにあるセメント工場からの要望を受けて増田講師によるテーラーメイドコース「Factory Management by 5S&Visualization」が実施されました。前回マンダレーでの生産管理コースに本社の従業員が参加したのを機に、現場の工場でも実施してほしいとの依頼がありました。

同工場には約200名の従業員が働いており、また、約30名の中国人エンジニアも派遣されています。同工場のセメント製品はミャンマー北部のシェアのうち、60%を占めることですが、今後更なる市場の開拓を目指したいとのことです。本コースには約20名の従業員が参加され、研究開発部門、品質管理部門、安全管理部門等の担当者が講義を受けました。

今回、増田講師は、現場改善や品質管理を行うにおいて先ず必要となる情報の見える化を強調しました。まだ同工場ではチャートなどを用いた現場の状況を把握するためのツールが十分に使用されていないということであり、様々なツールを紹介しました。また、安全管理面についても言及しハインリッヒの法則を紹介しながら従業員の安全確保の重要性も訴えました。

講義後半ではグループ討議を行い、各グループから議論した内容の発表がありました。5つのグループの内、3つは安全管理を主題として取り上げました。工場内の危険箇所にファーストエイドを置いた方が良い、または工場敷地内でトラックとバイクの接触事故があったことから、何らかの対策が必要である等々の議論が交わされました。また、安全管理を担当する従業員からは、ニアミス発生時の報告・把握を目的とした「ニアミスカード」の作業員への配布が提案されました。

本コースで学んだ内容が今後の工場運営管理に活かされることを期待します。