ハイフォン市での第1回VJCC中期研修が終了— ベトナム日本センター

2016年2月19日

ベトナム日本人材協力センター(VJCC)は、ベトナム第3の都市ハイフォンの科学技術人材育成協会と連携し、今後5年間にわたり、同市の企業経営者や幹部を対象とした研修を実施することとなりました。その第1回目の中期研修が昨年の12月7日から実施され、1月28日に修了式を迎えました。今回の研修内容は生産管理に関するもので、以下の6科目についての研修が実施され、受講生30名に対して修了証が手渡されました。

「生産計画の作り方」の講義風景

1)生産計画の作り方
2)製造現場リーダーのスキルアップ
3)QC7つ道具
4)在庫管理
5)5S活動でムダ発見と現場改善
6)日本式タムテー(態度・思考)について

企業訪問

今回のハイフォン市での研修は、これまで長年研修を実施してきたハノイ市、ホーチミン市とは異なる都市での研修実施であり、アセアン統合、TPP始動に対応して急速な生産性の向上が必要とされているベトナム企業の幹部にとって「待ったなし」の知識習得の機会です。

修了証と共に

ハイフォン市で研修を実施した第1の理由は、当市の産業人材育成戦略が、VJCCのベトナムの工業化を支援する活動内容と一致したことです。ハイフォン市はベトナムの産業都市として、ホーチミン市、ハノイ市に次ぐ第3位の規模にあり、北部ベトナムの貿易の玄関口として深水の港湾と海軍施設を備え、NOMURA、DINH VUなど工業団地を誘致してきました。昨年、日本商工会支部が設置されるなどの動きもあり、VJCCの研修が日本企業への側面支援につながることが期待されることも理由の一つです。

修了生集合写真

今回の研修について、「カット・ハイ海産物加工株式会社」社長のブー・バン・カオさん(Mr. Vu Van Cao、Cat Hai seafood processing joint stock company)は、「研修では、生産性向上について、大変貴重な知識を教えていただき、大変感謝しています。今後、仕事の中で、これらの知識、理論をプラクティス(実施)に移していかなくてはならないと考えています。その計画も既にあります。」と語っていました。

第2回目の中期研修は、人材開発に関するもので、4月から実施予定です。