ミャンマーからのスタディツアーを受入〜初のベトナム‐ミャンマービジネス交流会の実施〜

2016年4月22日

ベトナム経済・投資にかかるJICA矢代専門家の講義

 ベトナム日本人材協力センター(VJCC)ハノイは、2016年4月10日(月)〜11日(火)、ミャンマーからのスタディツアーの一行を受入ました。このスタディツアーは、成長著しいベトナム経済の現状を学ぶとともに、VJCCが実施している経営塾の塾生たちとの交流を目的に、ミャンマー日本人材開発センター(MJC)が主催したもので、MJCのマンダレーの受講生30名が参加しました

活発に質問する、ミャンマーの参加者

 10日(月)の午前中は、FDI(外国投資庁)でシニア投資促進アドバイザーとして勤務するJICA専門家矢代氏の講義を受けました。ベトナムの経済・投資環境に関する説明に、参加者30名は熱心に聞き入り、「ベトナムでは中小企業に対して、財政的にどんな優遇措置があるのか?」「ベトナムに投資するメリットは?」等活発に質問していました。

経営塾とミャンマーの参加者との交流会

 
同日の午後は、VJCCの経営塾からも31名が参加し、ミャンマーからの参加者とのビジネス交流会が開催されました。第1部はビジネスマッチングを目的としたグループディスカッションや名刺交換会。最初は固かった双方も、段々と熱心に話し込む姿が見られるようになりました。第2部は情報共有と題し、VJCCの経営塾や経営塾クラブの活動紹介、及び経営塾参加企業のベストプラクティスとして、BMC社とPhong Nam社から企業紹介がありました。これに対しても、様々な質問が出され、会は大いに盛り上がりました。

     商談が始まった?

 11日(火)の午前中は、前日企業紹介があったPhong Nam 社を訪問し、成功企業の秘訣を探りました。ミャンマーの参加者を代表して、紅茶販売会社を経営しているMr. Thi Hoは、「資本金僅か2,800USDからスタートして、企業をここまで成長させたのは凄い。また、大幅に改善を進めるのではなく、ひとつひとつ改善を着実に進めた点も素晴らしいと思った。」と、訪問の感想を語りました。これに対し、Phong Nam社のTran Thi Kim Que 社長は、「会社を成長させる秘訣は、トップの決意にある。強い決意をもって、とにかくあきらめず取り組み続けること。そうすれば皆さんも成功できる。」とミャンマーの参加者に熱いエールを送り、大きな拍手を浴びていました。

ミャンマーの参加者に囲まれるPhong Nam社のQue社長

 

 
 同日午後は、第二タンロン工業団地の視察。ご説明頂いた同団地副社長の河内氏が、偶然にも過去ミャンマーのティラワ経済特別区開発に関わっていた経緯もあり、ミャンマーの参加者からは、ベトナムとミャンマーの比較に関する質問が活発に出されていました。

 第二タンロン工業団地での記念撮影

 

 今回のスタディツアーが、今後のミャンマーでのビジネス展開の糧になり、今後双方向での交流を続けることによって、ベトナムとミャンマーの間に新しいビジネスが生まれることを期待しています。