第2回関経連MJCビジネスプランコンテストを開催しました 2016年8月20日

2016年8月23日

UMFCCI副会頭兼MJC所長Dr.Myo Thetのオープニングスピーチ

 2016年8月20日(土)、ミャンマー日本人材開発センター(MJC)にて、関西経済連合会(関経連)との共催による「ビジネスプランコンテスト」の本戦が開催されました。約40名の方が本センターに集まりました。
本コンテストは、昨年に引き続き第2回目の開催となり、その開催目的は昨年同様、(1)ミャンマー国における産業人材育成を促進するため、(2)MJCビジネスコース受講者への更なる意識向上を促進するため、(3)ミャンマー国の社会発展に寄与するため、としています。
本戦オープニングでは、ミャンマー商工会議所連合会(UMFCCI)副会頭兼MJC所長であるDr.Myo Thet氏から、そして関経連から植田理事が各々、コンテスト参加者への期待を述べられました。

 パナソニック社から提供された賞品

 
 
本コンテストはこれまでMJCで行われたビジネスコースを受講された卒業生を対象に募り、1次書類選考を経た、6名の方が本戦にて発表するという形となります。1位の方は、JICAによる日本研修プログラムへの参加。2位、3位の方はパナソニックからの協賛により32インチVIERA液晶テレビとオーブン付き電子レンジの贈呈と豪華な賞品内容となりました。

MJC現地講師Aye Aye Win氏による事前の個別コンサルテーション

 

 なお事前に、本戦参加者6名に対しては、MJCの現地講師であるAye Aye Winさんが全体ブリーフィングを行い、そして効果的なビジネスプランの書き方等の個別指導の機会も提供することにより、そのブラッシュアップを図りました。

 ビジネスプランコンテストの審査員

 審査は、関経連(植田理事)、ミャンマー商工会議所連合会(Dr.Thin Nwe Win(Member of Central Executive Committee,UMFCCI)、パナソニック・アジアパシフィック・ミャンマー支店(前田社長)、ミャンマー日本商工会議所(加藤国際交流・社会貢献委員長(富士ゼロックス社))そしてMJCからの審査員(Dr,Myint San)5名がプレゼンテーションを評価し、独創性、実現可能性、社会貢献性などの5項目に基づき採点した結果を基に入賞者が決定されました。

  コンテストの様子(上記写真5枚)

 




 今回、本戦での6名の発表者の内容は以下の通りとなりました。

(1)投資を必要とする起業家のためのオンラインサービス

(2)ヤンゴンリバークルーズ

(3)ミミズ堆肥を用いた農業

(4)投資マネジメントに特化したビジネス学校

(5)アニメやCGを用いた映画会社

(6)図書室のある喫茶店

関経連上田理事より表彰を受ける1位入賞のミョーゾーウー氏

 1位の入賞者は、ミョーゾーウーさんの「ミミズ堆肥を用いた農業」が選ばれました。JICAにより日本研修プログラムに招待されます。ミョーゾーウーさんは、地球環境への影響も念頭に置きミミズ堆肥を利用した農業ビジネスの普及を訴えました。審査員からは「ミャンマーにおいて重要な農業に着眼した点はすばらしい。品質管理、PR戦略等についてもって聞きたかった」「環境意識がまだ低い状況の中で、こうしたアイデアはミャンマー社会に貢献するだろう。更にビジネスとして成立させるための検討をしてほしい」とのことでした。

パナソニック・アジア・ミャンマー支店の前田社長より表彰を受ける2位入賞のサンサンユー氏。

 

 2位は「ヤンゴンリバークルーズ」を発表したサンサンユーさんでした。サンサンユーさんは前回のコンテストにも参加しましたが惜しくも入賞を逃しました。今回は再挑戦となりましたが、プレゼンテーションの中で前回からの教訓を真摯に受け止めた上で示すプランと、そして同氏の挑戦し続ける熱意ある姿勢に、審査員の方々はとても感銘を受けたとのことでした。

ミャンマー日本商工会(JCCM)・加藤国際交流・社会貢献委員長(富士ゼロックス社)より表彰を受ける3位入賞のメイジュンチョーウィンさん

 

 3位は「図書室のある喫茶店」のメイジュンチョーウィンさんでした。実現可能性の高いコンパクトなプランを提示しました。審査員からは「カフェブームに乗っている。自社の強み・弱みをしっかりと分析している」との評価でした。

 

 今回は第2回目の開催となりました。引き続き関係者の皆様から積極的なご支援を頂き心より感謝しております。また今回は候補者に対しての事前のコンサルテーション指導やMJC代表の審査員を現地講師の方に対応して頂き、より現地化色を強めることができたと思っています。またMJCの現地講師育成の一環としても、こうしたイベントを通じ何らかの刺激となれば幸いです。まだまだ改善点等はありますが、今後こうしたコンテストが彼ら自身のものとして受け継がれ互いに切磋琢磨する場となることを期待しております

【画像】

            コンテスト参加者6名と審査員ほか関係者との集合写真