VJCCハノイ第7期経営塾閉講式を実施〜日越のビジネス交流に弾み〜

2016年8月29日

2016年8月19日(金)、ベトナム日本人材協力センター(VJCC)ハノイで、第7期ハノイ経営塾閉講式が実施されました。経営塾とはベトナム中小企業の経営者育成を目指す研修コースです。10か月間、働きながら、共に学んだ25名の塾生が、今回閉講式を迎えました。

「経営塾企業と日系企業の交流」について語る柳井ベトナム日本商工会会長

 まず主催者を代表して、貿易大学のトゥアン学長から挨拶があったあと、VJCCハノイのヒエン所長から、第7期経営塾に関する報告があり、「経営塾を運営するにあたり、VJCCは塾生からのフィードバックを大切にしているが、今年度も塾生の満足度は非常に高かった。」と語りました。その後、第7期塾生を代表してSAPON Vietnam JSCのフオン社長が、「経営塾では助け合いの精神を学んだ。学んだことをひとつたりとて無駄にせず、自社の発展に役立てたい。」と、謝辞を述べました。

永井公使から修了証書が塾生に授与された

 来賓代表として在ベトナム日本国大使館の永井公使は、「現在、安倍首相が<アジアにおける産業人材育成イニシアティブ>を提唱しているが、経営塾の活動は、同イニシアティブ以前からこれと主旨を同じくして実施されてきたものと考えられる。経営塾の方々は日本とのビジネスを望んでいるとのことなので、今後日系企業との交流の機会を作っていきたい。また、経営塾の企業は、日本から帰国した技能実習生の雇用を考えて欲しい。」と語りました。続いて、ベトナム日本商工会の柳井会長は、「現在、ベトナムには約1,550の日本企業があり、傾向としては、輸出志向から内需志向に変化している。内需を取り込んでいくためには、現地企業との連携が必須である。今年度、日本大使館、JETRO、JICAと連携して、経営塾企業と日系企業の交流を促進していきたい。」と語りました。また、JETROハノイ事務所の千嶌次長は、「JETROは日越間のビジネスの拡大に取り組んでいるが、日本式経営を学んだ経営塾の塾生は、この拡大に大いに役立つのではないか。日本では、現在官民一体となって日本企業の海外展開を支援しているが、企業の関心度がもっとも高いのはベトナム。日系企業がベトナムでビジネスを進めるうえでも、経営塾を日系企業に紹介していきたい。」と語りました。

第7期経営塾代表からVJCCヒエン所長へ記念品の贈呈

 
 この後、第7期経営塾の10か月の歩みを綴ったビデオクリップが上映されると、会場は大いに盛り上がり、修了証書と記念のトロフィー、そして花束がそれぞれ充実感に満ちた25名の塾生に手渡され、会場は熱気に包まれていきました。塾生からの記念品贈呈時には、「ありがとう!FTU、JICA、VJCC!」の言葉が何度も繰り返され、第7期経営塾の大成功を確信した瞬間です

 
 熱気さめやらぬ閉講式となりましたが、何よりの収穫は、経営塾が高く評価され、3名のご来賓の方々から、日越のビジネス交流促進への言及を頂いたことでした。(了)

【画像】

                     出席者全員で記念撮影