日本留学フェア2017を開催しました!

2017年11月10日

日本留学フェア開会式

 11月6日、例年よりずいぶんと暖かいウズベキスタンの首都タシケントで、ウズベキスタン日本センター(UJC)は名古屋大学ウズベキスタン事務所との共催で日本留学フェアを開催しました。今回のフェアには、日本から国際大学、名古屋大学、名古屋経済大学、南山大学、立正大学、立命館アジア太平洋大学、東京農工大学、東洋大学、筑波大学、山梨学院大学(アルファベット順)の10大学の教職員の方が来訪。それぞれの大学の特色や教育プログラムにつき説明を行うとともに、大学ごとに設けられたブースでは、来場者の個々の質問や相談に応じていただきました。午前10時の開会前から夕方5時の閉会に至るまで、終日途絶えることなく、751人の来場者があり、ウズベキスタンにおける日本留学への関心の高さが感じられました。

ブースに集まる来場者

個別相談の様子

 今回の日本留学フェアでは、例年とは異なる新しい傾向や特徴がいくつか見られました。その一つは、参加大学が10大学と過去最多であり、そのうち5大学が初参加であったことです。ある大学の担当の方は、「私たちの大学では、特別にPRもしていないが、ウズベキスタンから数名の学生が入学してきています。今回のフェアに参加することで、ウズベキスタンについて知り、PR強化を進めていくきっかけにしたいと思っています。」と話されていました。日本の大学でも、ウズベキスタンからの留学生受け入れへの関心が高まりつつあるようです。
 
 もう一つは、留学フェアに来場した学生が、例年以上に具体的な将来像として真剣に各大学のプレゼンテーションに聞き入っていたということです。参加大学のうち2大学からは、日本で修士号・博士号を取得したウズベキスタン人の教員がフェアに派遣され、日本での勉強・研究やキャンパスライフについて熱く語っていました。日本で活躍する同胞から直接話を聞くことで、学生にとり遠い憧れであった日本留学がより身近に感じられ、自分も頑張って日本で活躍する先輩達のようになりたいという具体的な目標を持つきっかけになったことでしょう。
 
 最後に、今回の留学フェアでは、修士課程や博士課程への留学について関心を持つ来場者が増えたことも特徴です。これは、海外での修士号・博士号の取得を奨励しているウズベキスタン政府の新しい方針も影響しているようです。

はっぴを着てPR

 日本の大学への留学生の受け入れ促進は、日本社会にとっても、知日派、親日派の育成という観点だけでなく、グローバルに活躍できる多様な人材を得るために重要な課題。日本への留学者数は既に世界でもTOP 10に入り、日本は、アジア最大の留学生受入れ国となっています。これを長期的な視点でどのように活かしていくのか。今回のフェアでの各大学のプレゼンテーションでは、研究・教育プログラムや施設、留学期間中の生活環境だけでなく、卒業後の就職サポートや、そのための日本語教育プログラムについても紹介されていました。日本留学後に彼らが、日本に学んだ経験やそこで得た知識、価値観を活かし、ウズベキスタンで、日本で、あるいは第三国で、大きく活躍をしてくれることを祈っています。

 日・ウズベキスタン双方での関心が高まりつつあるなか、UJCは今後とも、両国間の教育交流・大学連携を支援し、両国間の結びつきを深めるための役割を果たしていきたいと考えています。