日本の大学との連携:筑波・東北大学、関西大学の学生スタディーツアー

2017年12月13日

口承文化「マナス」と伝統楽器「コムズ」鑑賞

イシククリ旅行 

 キルギス日本センター(KRJC)では、留学フェアやインターンシップ受入れ等の日本の大学との連携事業を実施していますが、2014年からは学生の研修(スタディーツアー)受入れ事業を毎年実施しています。今年は9月に2つのプログラムを実施しました。9月4日から27日まで約3週間の筑波・東北大学「キルギス夏期ロシア語研修」、9月4日から17日まで2週間、の関西大学「キルギス文化体験プログラム」です。


 「キルギス夏期ロシア語研修」は、2014年以降毎年実施しているもので、今回で第4回目となります。ロシア語の研修に重きを置いた語学研修です。参加学生募集は筑波大学が同学のロシア語特設科目としての履修生募集と、パートナー大学への個別参加呼びかけでなされ、今回は筑波大学学生4名と東北大学から2名、合計6名が参加しました。ロシア語研修は参加学生のレベルに応じてグループ分けをしますが、午前は文法中心、午後は会話中心で合計40時間、同時に研修期間の大部分が一般家庭のホームステイというインテンシブな研修です。

イシククリ旅行 

UNICEFキルギス共和国事務所 杢尾代表講和

ロシア語研修最終発表会

  
 「キルギス文化体験プログラム」は今年初めて実施した関西大学の研修で、2名が参加しました。一部を夏期ロシア語研修と合同で実施しましたが、文化・自然・経済・ビジネス・国際協力(開発)・子ども・環境等の様々な観点からの見聞と体験からキルギスへの理解を深め、自分なりの発見ができるような内容です。キルギス映画等から学ぶ歴史や文化、イシククリ旅行、KRJCのビジネスコースの修了生企業を訪問視察、孤児村での子供たちとの交流、ビシュケクの廃棄物埋立地見学、青年海外協力隊やJICA一村一品プロジェクトの活動視察、国連(UNICEF、UNDP)で活躍する日本人による講和等を通じ、研修最後には参加学生独自のテーマでフィールドワーク結果を発表しました。

 
 ロシア語研修の最終日のロシア語での個人発表で堂々とロシア語を話す様子や、それまで未知の世界だったキルギスで当地の食事に慣れ、同年代のキルギス人の友達を作り、キルギスの生活にどんどん溶け込んでいく様子を見れることは学生研修を実施する上での醍醐味です。こうしてキルギスを初体験した学生さんがまたキルギスに戻りたい、キルギスのことをもっと他の日本人にも伝えたい、キルギスのことをもっと知りたい、と思えるような研修プログラムを今後も実施していきたいと思います。

【画像】

一村一品プロジェクトビシュケクセンター