“ 第10回 日系企業と学生・帰国留学生等との交流会(Job Fair 2018)” ~VJCCインスティチュート(ハノイ)で開催~

2018年4月26日

当日の司会

 2018年4月7日(土)、ベトナム日本人材開発センター/ハノイ(VJCCインスティチュート/ハノイ)において、「第10回 日系企業と学生・帰国留学生等との交流会(JOB FAIR 2018)」が開催されました。同交流会は、日系企業と日系企業への就職を目指す学生を繋ぐイベントで、日本企業で働く魅力や日本企業が求めている人材など、就職に関する情報提供を行う場としても活用されています。春の穏やかな天気の中、本イベントには貿易大学、日越大学等16の大学から165人の学生が参加し、デンソー、テルモ等11社の日系企業が参加しました。

渡辺代表取締役社長

説明を聞く学生の様子

 第一部では、貿易大学のトゥアン学長、VJCCインスティチュートの佐々木チーフアドバイザーからのご挨拶の後、Fujitsu Computer products of Vietnam, INCの渡辺代表取締役社長から、「今、求める資質・能力」と題して、お話をいただきました。
 渡辺社長は、現代は求められる資質や能力が多いことを示し、その中でも「チームワーク力」と「チャレンジ・変革力」が大事であると語りました。「チャレンジ・変革力」については、環境の変化とともに自身の変化も求められていることを強調し、「成長を続けるベトナムも同じままではそれ以上は望めない。成長するほど外からの力は期待できなくなる。だからこそ、変化が必須である。」と述べられ、あるべき姿を描いて自分自身を変えることと、その姿をメンバーと共有し、実行することでメンバーを変えていくことが大事だと具体例を示しながら語りました。「チームワーク力」では、今のベトナムではチームワーク力を得る機会を失っていると述べ、若いうちは企業に属し、安定した組織で力をつけ、蓄えた力で自らの目標を実現していってほしいと語り、講演の最後に、「求められる力はどれが重要で、どれが重要ではないかは言えないが、『チームワーク力』と『チャレンジ・変革力』をキーワードにこれからの活動に取り組んでほしい。」と参加した学生たちにエールを送りました。
 
 第二部では、参加企業による各企業の紹介が行われ、パワーポイントやビデオを用いて、それぞれの企業が学生たちに情報を提供しました。企業からの説明の際には、学生たちは真剣な様子で耳を傾けていました。

参加企業による「個人相談会」の様子

 第三部では、参加企業による「個人相談会」が行われ、学生たちはそれぞれ関心がある日系企業のブースに分かれ、企業関係者と情報を交換し、自分のキャリア形成のために積極的に質問している様子が見られました。
 今年も昨年と同様、企業のブースとは別に、カウンセリングコーナーが作られ、そこでは日本語での履歴書の書き方や履歴書に関する相談が行われ、多くの学生がよりよいものができるように同コーナーを有効活用していました。

 今回イベントに参加した、ハノイ法科大学四年生のチャンさんは「大学を卒業して就職することになると、自分の性格と会社が合うのか、とても関心がある。今面接が受けられるのはとてもよい経験になると思うし、このようなイベントをもっと開催してほしい。」と熱く語ってくれました。

 イベントに参加したDTS SOFTWARE VIETNAM CO., LTDの渡川社長は「このイベントは非常に有効。学生に対して一斉に広報できるのがとても良いし、会社同士を知る良い機会にもなっている。ベトナムの若者にかける期待は大きく、彼らの潜在力はすごい。ぜひ、その活力を日本社会向けに生かしてほしい。」と語りました。

 参加した日系企業とベトナム人学生、そして日系企業同士の交流の中で、さまざまな情報を交換し、充実した交流会となりました。

【画像】