2012年からの連続開催「VJCCホーチミン&畠山清二記念荏原基金(エバラ製作所)共催 ポンプと冷却器についてのセミナー」

2018年5月11日

概要

 2018年3月22日・23日、ベトナム日本人材開発インスティチュート/ホーチミン(以下、VJCCインスティチュート/ホーチミン)で、荏原製作所グループ下にある畠山清二記念荏原基金との共催により、ポンプと冷却器について学ぶセミナーを実施しました。
 荏原製作所は1912年の畠山一清氏による創業後、ポンプ・タービンやそれを用いた風水力事業・環境プラント事業・精密電子の分野で世界的に大きなシェアを占めています。同セミナーは二代目社長の名を冠した畠山清二記念荏原基金(以下、荏原基金)のもと開催されました。荏原基金とは、「地域社会とともに生きる荏原」という理念の元、1989年に設立され東南アジア諸国との相互理解と友好関係を深めるため、海外の大学などを拠点としたセミナーを通じて技術指導などを行っています。

2012年からの継続的実施

スピーカー 畠山記念基金の代表、山岸氏による基金事業の紹介

 VJCCインスティチュート/ホーチミンでは、2012年から年に一度、同セミナーが実施されており、今回で7回目を迎え、参加者の累積人数は540人になります。今回のセミナーでは、JICA技術プロジェクト「ホーチミン工業大学化学工業人材育成プロジェクト」の実施母体であるIndutrial University of HCMC(ホーチミン工業)やCao Thang Technial College (カオタン職業訓練校)の教職員25名、Urban Drainage HCM CityやThap Cham Water Treatment Plantといった水道関連企業から30名の参加がありました。
 セミナーは、2日間に渡るセミナーを通じて、参加者の実用的な技術分野の向上を目的とし、様々な種類のポンプ、熱力学や冷却技術などの専門技術についての講義を行いました。

受講者の感想

講義風景

 「講師の方がセミナーの基本的な知識などが分かりやすく伝えてくれたおかげで、自分の勉強や知識に役立てることができる。特に第1部のEssential of Pump Technology & Pump CavitationのQ&Aでは実務上一番必要としていることを質問することができた。」「講義の内容が非常によく、講師の専門家と協力することで計画や計算をすることが出来た。また、他の分野でも日本企業の方に短期セミナーを開催して欲しい。」などの感想が聞かれました。
 
 参加したベトナム人教職員や企業の技術者にとって意義ある学びの場となった二日間のセミナーでした。