第21回カンボジア日本語スピーチコンテスト開催

2018年6月12日

第21回カンボジア日本語スピーチコンテスト出場者のみなさん

 2018年5月27日、カンボジア日本人材開発センター(CJCC)では、在カンボジア日本国大使館、王立プノンペン大学外国語学部日本語学科との共催で第21回カンボジア日本語スピーチコンテストを開催しました。

 日本語スピーチコンテストは、カンボジアの日本語学習者に日頃の学習成果の発表の場を提供することを目的として、毎年開催されています。今年は全国から97名のエントリーがあり、選考を通過した15名がファイナリストとして当日コンテストに挑みました。コンテストは日本への渡航経験が無い10名と渡航経験が有る5名の2部門に分けて行われ、250名を超える観客が応援に駆けつけた会場は、緊張と熱気に包まれました。

スピーチをする出場者

受賞式の様子

 
 出場者は練習してきたスピーチを発表するだけでなく、内容に関連していくつか質問されます。したがって、審査基準にはスピーチの構成、発音、内容、表現力などの他に、質疑応答での受け答えの様子も含まれます。
 
 日本への渡航経験のない第1部では、環境、生活、社会などの身近な話題をテーマとして、起承転結に沿って流れのあるスピーチが披露されました。一方で第2部では、日本での滞在経験からか、日本人の心をつかむような豊かな表現がたくさん使われていました。
 
 全体を通して素晴らしいスピーチばかりで審査も難航しましたが、厳正なる審査の結果、第1部から3名、第2部から2名が入賞し、表彰されました。第1部で1位に選ばれたのは、「私達が生きているのは何のため?」を発表したトップ・ワンナーさんでした。ワンナーさんは、一般社団法人 日本在外企業協会様が主催される訪日研修に参加します。この研修では、アジア各国の日本語スピーチコンテスト優秀者が招かれ、彼らによるスピーチの発表会も予定されています。第2部の1位には、「それでも、やっぱり嘘が好き!」を発表したリー・ホックチャーイさんが選ばれました。ホックチャーイさんは今回が3回目の挑戦で、3度目の正直となりました。受賞者、及び出場者には聴衆から惜しみない拍手が送られました。
 
 CJCCでは今後も日本語学習者の励みになるようなイベントを実施予定です。

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