VJCCハノイにて“2018 BUSINESS PLAN COMPETITION”を開催~日本式経営を学ぶ学部生がビジネスのアイデアを競う~

2018年7月19日

 2018年6月22日(金)、ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCCインスティチュート、以下VJCC)にて“2018 BUSINESS PLAN COMPETITION” が行われました。

開会の様子

 この発表会は、関東学院大学の協力を得て、VJCCが実施している日本式国際ビジネス学士課程(Advanced undergraduate program in Japanese styled international business)の教育プログラム、V-bizの一環として行われたものです。V-bizとは、同大学が日本で提供しているK-bizのベトナム版で、企業と連携した理論・実践融合型の学びを提供するプログラムです。V-bizではベトナムに進出している日系企業や経営塾に参加した企業などと連携して学びを提供しています。

 新学部生たちは、この1年間、大学講師のみならず企業人の講義を聞き、実際に企業を訪問するなどして、各企業のビジネスモデルを学んできました。この発表会はその学びを踏まえ、自らビジネスプランを考える試みです。当日は協力企業であるAEON、H.I.S.、花王、東京ガス、HONDA、TERMO、TOTOの代表者や、経営塾クラブなどから来賓が訪れ、学生たちのプレゼンテーションに耳を傾けました。

プレゼンを真剣に聞く学生達

 まず、会の始めに、VJCCのHien所長、ハノイ貿易大学のTuan学長のそれぞれから挨拶があり、このコースの講師でもある唐沢龍也先生、鈴木謙三郎先生(関東学院大学)からV-Bizのこれまでの学習成果と総評がそれぞれ述べられました。その後、今回のルール説明と採点方法が説明され、発表が行われました。

 行われた発表会は本選であり、一週間前に行われた予選で10グループの中から勝ち抜いた4グループがプレゼンテーションに臨みました。発表グループは自分たちの身近なところに目を向けた食と健康に関するビジネスプランや、フードシェアリングアプリの開発、現在のベトナムの問題をビジネスに変えようとするプランなどを堂々と発表し、会場からは時折拍手が起こりました。

プレゼンを行う学生(優勝グループ)

 各グループの発表の後には質疑応答の時間が設けられ、協力企業の代表者から、実際のビジネスの目線から見た厳しく、鋭い質問がなされる場面や、高評価とともにアドバイスを送る様子も見られました。発表者だけでなく、会場にいる学生たちもそのやり取りを真剣に聞き、自分が考えるプランにどのように活かせるのかを学生同士でディスカッションしていました。

 すべてのグループの発表後、厳正な審査が行われ、今回の2018 BUSINESS PLAN COMPETITIONはトラックの仲介シェアリングシステムをビジネスプランとして提案したグループが見事、第1位に選ばれました。他のグループも接戦を繰り広げており、担当教員の方々、来賓の方々からは賛美の拍手が送られました。

 来季より、この教育プログラムは第2期に入ります。同期では協力企業より実際の課題を頂いて、それに対して自分たちでプランを作り、問題解決に取り組んでいくということです。
 
 未来のベトナムを担う、学生たちの挑戦は続きます。

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集合写真