ハイフォン経営塾第3期、JFE商事スチールハイフォンを訪問〜安全なくして企業の発展なし!〜

2018年8月22日

大谷社長の挨拶の様子

 2018年8月15日(水)、ハイフォン経営塾第3期生が、第1週目の講義「基調講演 今日に明日を築く 〜Build today for tomorrow〜」の一環として、JFE商事スチールハイフォンに企業訪問をしました。 

 JFE商事はアジアを中心に19の会社を持つ、鋼材加工販売を行っている企業です。ハイフォンの工場が設立されたのは2013年5月であり、2014年から稼働しています。主にベトナム企業やベトナム進出を果たしている日系企業を相手に取引を行っています。従業員数は現在75名で日本人はそのうちの2人だけ、ほとんどが現地の人々で運営されています。

工場見学の様子

 訪問では、まず同社の大谷社長からご挨拶があり、その中で同氏は「安全はすべての業務において最優先事項である。安全なくして企業の発展はない。安全管理や5S、見える化といった事柄は企業に必須であり、それぞれが繋がっている。今日は共に学び、向上していけるようにしたい。」と述べました。
 
 その後、現地職員から会社の概要説明があり、工場の視察を行いました。工場内では徹底された5Sの様子や、分かりやすく区分けされているエリア、見やすく吊るされている看板、従業員のモチベーションを維持するための目標設定ボードなどが設置されており、塾生たちは数名でディスカッションをしながら視察していました。

5S掲示板の様子

 視察後は、安全管理・5S・見える化・改善活動についての説明があり、実際の改善事例やその取り組みに関する方法などが紹介されました。例えば、従業員から出されたある作業工程改善活動では、今までは1時間に2個しか生産できなかったものが、現在は1時間に10個も生産ができるようになったという事例が示され、塾生から感嘆の声が上がっていました。説明後には質疑応答の時間が設けられ、「改善の基準はどういったものを採用しているのか?」「機械のメンテナンスの方法は?」「改善活動の表彰制度は具体的にどうなっているのか?」といった質問が発せられました。
 
 訪問の最後に、第1週目の講師を務める戸田長作JICA専門家が「社員レベルまで意識を落とし込んで様々な課題に取り組まれているところが非常に良いと思った。来年には増設予定と聞いている。貴社の益々の発展をお祈りしている。」と企業にエールを送りました。ハイフォン経営塾第3期の受講生たちは今回の企業訪問を通して自分たちが目指すべき姿を知ることができました。彼らの発展への道のりはまだ始まったばかりです。

【画像】

集合写真